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フィギュアスケートの衣装デザイナー伊藤聡美の展覧会がアップリンク吉祥寺で開催

2019年05月28日 20:11  Fashionsnap.com

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宮地大地衣装「グラディエーター」
映画「氷上の王、ジョン・カリー」の公開を記念して、国内のフィギュアスケーターの衣装を手掛けるデザイナー 伊藤聡美による衣装展「The Art of Costume Design」が5月31日からアップリンク吉祥寺のギャラリースペースで開催される。入場料は無料。
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 劇中でフォーカスを当てるジョン・カリー(John Curry)選手は、1976年にインスブルック冬季五輪フィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得。バレエのメソッドを取り入れた演技で注目を浴びたが、同性愛が公的にも差別されていた時代であったにも関わらず、カリー選手がゲイであることを当時のマスコミが報道。世界中を驚かせたが、カリー選手は完成度の高い演技で観客を魅了し続けた。同作では貴重なパフォーマンス映像のほか、本人や家族、友人、スケート関係者へのインタビューを収録し、アスリートとしてのカリー選手だけではなく、栄光の裏にあった深い孤独やエイズとの闘いついても明らかにする。
 伊藤はソチ五輪、平昌五輪を連覇した羽生結弦選手や、平昌五輪2位の宇野昌磨選手のほか、宮原知子選手、本田真凜選手、紀平梨花選手などの衣装を担当。展示会場では伊藤がこれまで手掛けた衣装の中から、戦いの跡や砕けた鎧を表現した宮田大地選手の「グラディエーター」、和洋折衷をイメージした木原万莉子選手の「幻想曲さくらさくら」、竹ビーズの刺繍をあしらった岩元こころ選手の「マラゲーニャ」の3点を展示する。視覚的な表現の役割を担う重要な要素としてカリー選手が各衣装を自ら制作していたことから、伊藤は「この展示を通じて、カリーが追求していた芸術が現在のスケート界にも多大なる影響を与え続けていることを感じてもらいたい」とコメントしている。
■映画「氷上の王、ジョン・カリー」公開記念企画 伊藤聡美 衣装展「The Art of Costume」開催期間:2019年5月31日(金)~場所:アップリンク吉祥寺 ギャラリースペース入場料:無料