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マクラーレンF1のノリス、モナコではサインツJr.のサポート役に徹するも不満なし「やるべき仕事をやっただけ」

2019年05月28日 13:11  AUTOSPORT web

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2019年F1第6戦モナコGP ランド・ノリス(マクラーレン)
マクラーレンのランド・ノリスは、先週末のF1第6戦モナコGPではレース全体を通してプッシュすることができず、チームメイトのカルロス・サインツJr.の手助けをすることに最善を尽くしたと話した。

 ルーキーのノリスは、初めてのF1モナコGPを12番手からスタートし、11位でフィニッシュした。

「全体を通して、最高のペースを出せたわけではなかった」とノリスは語った。

「レースの最初の周回で両方のフロントタイヤにグレイニングが生じてしまった。ハードタイヤを履いていて、僕の前にはたくさんのドライバーがいた。だからトップチームや、僕たちよりも速いチームのようにタイヤを使うことができなかった」

「そのため第1スティントではパフォーマンスを発揮できず、結果として速いペースで走ることができなかった」

 これによりノリスは、チームが良い結果を残せるようにとサインツJr.をサポートすることに徹したと明かした。

「僕が特別なことができないと分かった時点で、レースはチーム内でのゲームになった」

「自分のレースに集中するよりも、カルロスの手助けをし、チームがより良い結果を出せるようにしなければならなかった。だから状況は少し難しいものになったけれど、それでも僕はベストを尽くしたよ」

「いくつかのミスがなければ、僕は10位に入賞することができたかもしれないけれど、それ以上ではなかっただろうね」

■サポート役にも不満なし「やるべき仕事をやったまでだ」

 マクラーレンは、サインツJr.の手助けをさせるために、ノリスにどのような指示を出したのだろうか?

「チームは僕に、ラップタイムに集中する必要があると言った」

「僕はそうして、彼が僕の前でピットにスムーズに入れるようにした。僕がそうしなかったら、彼はおそらくトロロッソ・ホンダ勢に抜かれていただろう。彼らはすごく速かったからね」

「こうしたことが起きるかもしれないと考えていたから、レースの前に僕たちは宿題に取り組んでいた。だからしっかりと準備はできていたし、おかげで十分なポイントを獲得することができた」

 またノリスは、チームメイトのサポート役を務めなければならなかったことについて、自分のやるべき仕事をやったまでだと述べた。

「不満はない。自分には特別なことができず、多くのポイントを獲得できないことは分かっていた。だからやらなければならない仕事をやったまでだ」

「チームとして可能な限り多くのポイントを獲得するために、何をしなければならないかということを、僕たちは確実に分かっていた。コンストラクターズポイントと来年の分配金、そしてチームとして改善していくために、あれは僕たちができうる最高の仕事だった。だから全員の仕事ぶりについてとても満足している」

「でも僕は全開でプッシュできなかった。スピードを少々落とさなければならなかったけれど、同じ結果が出ただろう。なぜなら僕はおそらく誰も追い抜けなかっただろうからね。僕はスピードを抑えて、そのためにチームは良い結果を出せたんだ」