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ジャニーズJr.黄金期の再来? SixTONES 松村、なにわ男子 道枝&長尾がドラマ界でも頭角を現す

2019年05月28日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 今期ドラマはジャニーズJr.の活躍が目立つ。『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)には、SixTONESの松村北斗、『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)には、なにわ男子の道枝駿佑と長尾謙杜が出演。これまでも、ゴールデンタイム・プライムタイムでの露出は反響も大きく、ジャニーズJr.が全国に名を轟かせる絶好のチャンスが巡ってきている。


■ジャニーズJr.黄金期の再来?


 ジャニーズJr.時代の活躍は珍しいことではないが、特に2018年から今年にかけては加速度を増すばかり。


 今年3月に公開された『映画 少年たち』には総勢100名の東西ジャニーズJr.が出演したのをはじめ、アイドル雑誌はもちろん、テレビ誌でも表紙を飾り、女性ファッション誌では特集が組まれるなど、CDデビュー前のジャニーズJr.としては異例の活躍ぶりだ。


 中でも、SixTONESは、昨年10月の「YouTube アーティストプロモ」キャンペーンに登場。JR品川駅を筆頭に大々的な広告掲出で話題を集めた。これまでWEBメディアはおろか動画サイトへの露出は控えていたジャニーズ事務所がYouTubeチャンネル「ジャニーズJr.チャンネル」を開設、今年3月からはジャニーズJr.公式エンタメサイト「ISLAND TV」のスタートと、まさに破竹の勢い。堰を切ったようにスピード感を持って突き進む様子には、むしろ動揺したファンもいたくらいだ。


■俳優としてのジャニーズJr.


 そんな中でも、依然として大きな影響力があるゴールデンタイムの露出も盛んで、今期ドラマではジャニーズJr.が活躍している。


 『パーフェクトワールド』に出演中のSixTONESの松村北斗は、2012年のドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)で俳優デビュー。翌年には、Kis-My-Ft2の玉森裕太と共演した『ぴんとこな』(TBS系)と相次いで出演。『パーフェクトワールド』では、障がいを持つものの、前向きで積極的な青年・渡辺晴人役を演じている。


 番組の公式サイトのインタビューでは「晴人の方が人受けが良くて、はつらつとしていて、かわいがられるような、話しかけやすい雰囲気だと思います」と自分にはない部分を演じていると語っていたが、松村の冷静沈着なキャラクター、これまでの役どころにはない前向きな役柄で演技の幅が大きく広がったと言えそうだ。


 また、『俺のスカート、どこ行った?』に出演中なのが、なにわ男子の道枝駿佑と長尾謙杜。道枝は2017年4月放送のドラマ『母になる』(日本テレビ系)で主演の沢尻エリカの息子役を好演。幼い頃に誘拐され、母とは別の女性の元で7年間育てられるという複雑な役どころを演じた。当時は、まだあどけなさが残る中学生。メイキングでは、監督から厳しい指導を受ける一幕もみられた。今回は、顔立ちも随分と大人びて、演技にも迫力が増していた。


 古田新太が演じる教師・原田のぶおと対峙していたが、メイキングビデオでは、古田の迫力ある演技に「結構ビクッてなったんですよ」と本音をこぼしていた。そんな心の揺れはおくびにも出さずに演じきった道枝。学園ドラマにありがちな反抗的な態度の生徒という役どころだが、観る者を惹きつける華があるところに天性を感じた。道枝の主演ドラマもそう遠くないうちに実現しそうだ。


 一方、第一話から俳優としての頭角を現した長尾謙杜。人と接するのが苦手というセンシティブな生徒・若林優馬役を演じ、役どころも相まって一話から爪痕を残した。普段は、役柄とは打って変わって明るいかわいらしい性格。それを完全に封印したところはお見事だ。若林の成長の過程は、長尾の演技力にかかっているだけに、ラストまで見逃せない。


 かつて、滝沢秀明らのジャニーズJr.時代に、デビュー前にも関わらず絶大な人気を誇った“ジャニーズJr.黄金期”を彷彿とさせる現在のJr.たち。今年の8月8日には、東西ジャニーズJr.総勢300名以上が集結し、東京ドームでコンサートを行うことが発表されたばかり。WEBでの戦略が進む中でも、地上波での露出はその入り口として大きな役割を担う。ジャニーズの顔として活躍する、堂々たる彼らが頼もしく、新時代の幕開けを感じずにはいられない。(文=柚月裕実)