2019年F1モナコGP決勝で、メルセデスのバルテリ・ボッタスは3位だった。
2番グリッドからスタートしたボッタスは、セーフティカー出動に伴い、11周目にピットイン。この時、3番手を走っていたマックス・フェルスタッペンもタイヤ交換を行い、ピットレーンでボッタスの前に出て、その際に接触が起きた。ボッタスのタイヤはパンクし、次の周に再度交換しなければならなかった。スタートタイヤのソフトからミディアム、次にハードに交換したボッタスは、4番手に下がったが、フェルスタッペンに5秒加算のペナルティが出たため、レース後、3位に繰り上がった。
メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクター、アンドリュー・ショブリンは、「レッドブルのリリース自体は問題なかったが、マックスは左側に十分スペースがあるにもかかわらず、バルテリをウォールの方に押しやった。そのためにバルテリの右フロントホイールのリムが壊れ、パンクが起きた」と発言している。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 決勝=3位
今日のリザルトはピットで決まったようなものだ。セーフティカーが出動した際、ダブルピットストップをした。最初にルイス(・ハミルトン)、次に僕の順だ。(セバスチャン・)ベッテルとフェルスタッペンも同時に入り、僕がピットボックスを離れた時、マックスも同時にリリースされ、サイド・バイ・サイドになった。僕らは接触し、僕は行き場がなかったためにウォールに当たってしまった。この時に右フロントタイヤがパンクした。
そのため、次の周にもう一度ピットストップをしなければならなくなった。これで最後尾に落ちてしまうんだろうな、と思ったが、実際にはふたつポジションを落としただけで済んだ。つまり、アンラッキーだったけど、ラッキーでもあったというべきだろう。
予選順位より下でフィニッシュするなんてもちろんがっかりだ。ただ、ペースは週末を通してとてもよかったし、チームと自分自身のために貴重なポイントを稼ぐことができた。
今朝起きた時、一番に思ったのは「ニキ(・ラウダ)のためにいい走りをしたい」ということだった。彼のために勝ちたいと思っていた。残念ながら実現できなかったけれど、ルイスが勝ったから、ニキは僕らのことを誇りに思ってくれていると思う。