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kemio「みんなで毎日生き抜いてるみたいな認識」 “ウチら”という言葉を使う理由を語る

2019年05月27日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 kemioが5月26日、HMV&BOOKS SHIBUYAにて、初となるエッセイ『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』(KADOKAWA)の刊行記念サイン本お渡し会を開催。マスコミ向けに囲み取材を開いた。


(参考:YouTuberけみお(kemio)、伊集院光と“再会” ポジティブ過ぎる思考&リスナーへの配慮で称賛される


 kemioは、YouTubeや各種SNSなどで約300万人に注目されるクリエイター。歌手、モデルとしても活躍し、今回4月18日に発売したエッセイ『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』は、現在までで累計13万部を突破している。イベントも25日の大阪から連日での開催だ。


 『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』というインパクト大のタイトルについて聞かれたkemioは、飛行機の中で決めたという語呂のいい題名に「人生っていろんな楽しいこととかつらいこともある中で、それをランウェイみたいに華やかに考えていきたいなと思ってこちらにしました」と答える。


 kemioは、YouTubeやSNSで一人称を“ウチら”としているが、タイトルもそこから来ているという。「僕自身アメリカに引っ越してから、泥棒に入られたとか、トイレが爆破したとか、解決方法が分からなくなった時に、YouTubeを上げてて。コメント欄でみんなが『こうすればいいと思います』とか書いてくれてたんですね。そういうのが、みんなで毎日生き抜いてるみたいな認識になっていったんですよ。だから、僕の中ではファンのみなさんというよりかは、友達みたいな感じなので、いつも何かする時は“ウチら”って言っちゃいます」と笑顔で話す。


 エッセイでは、セレブの階段を駆け上がるまでの歩み、幼少期のこと、人間関係や将来のことを綴っている。恋愛観も赤裸々に初解禁しているが、kemioに照れは一切ないという。「YouTubeでもいろんなことをベラベラ喋ってるんですけど、感覚的には日記を書いてるような気分なんですよ。それにシェアボタンを押したみたいな感じなんですね。だから、大人数に自分を晒し上げてますみたいな感覚はないですね。だから、それを気をつけなきゃとも思うんですけど」と返答。発売後は、ファンからInstagramにダイレクトメールで温かいメッセージが届けれら、励みになったとのこと。しかし、一方では違った反響もあったようで「Yahoo!のコメント欄だけは荒れました。いつも荒れますよね、Yahoo!のコメント欄って。本当に治安の悪い地域だなって思いながら、いつも見ております」とコメントし、笑いを誘った。


 アメリカに引っ越してもうすぐ3年が経つkemioは、これからの目標に「英語を勉強しつつ、向こうでの活動ももう少し広げていけたらいいなと思ってます」と意欲を見せる。これまで「あげみざわ」など若い世代への流行語を生み出してきたkemio。「『こんな生き方があるんだね』くらいの気持ちで読んでほしいですね。全部をこうやればいいのかではなくて、『こうやって生きてるやつもいるんだ』くらいのフラットな気持ちで、自分の人生にスパイスを与えるような感じで適当にやってくれたら僕は幸せです」とエッセイに込めた思いを述べ、最後に「少しでもみなさんの人生のパワーになってくれれば嬉しいと思います。読み終わったら友達に貸したりだとか、みなさんで楽しんでいただけたら嬉しいです」とニッコリ笑みを浮かべ、会見を終えた。


(渡辺彰浩)