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貼るだけで果物の鮮度を最長2週間保持できる画期的なステッカー「Stixfresh」

2019年05月26日 16:51  Techable

Techable

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「Stixfresh(スティックスフレッシュ)」は、マレーシア出身の発明家Zhafri Zainudin氏らが開発したステッカー式の鮮度保持ソリューション。

青果物の鮮度を通常の2倍から4倍長く保持することで、食料廃棄物の削減につなげるのが狙いだ。・貼るだけで果物の鮮度を最長2週間保持蜜蝋などの天然成分でコーティングされたステッカー型の「Stixfresh」は、青果物に貼り付けるだけで鮮度が最長2週間長く保持できるのが特徴。

「Stixfresh」の成分が細菌の増殖を抑制することで、過熟や腐敗を遅らせる仕組みとなっており、糖度や水分含有量、果実硬度が高まることもわかっている。

「Stixfresh」の有効性は、リンゴ、洋梨、キウイ、マンゴー、オレンジなどの柑橘類ですでに確認されているが、バナナやトマト、ベリーなどにも適用できるよう、さらなる開発がすすめられている。・クラウドファンディングで190万円以上を調達「Stixfresh」では、2019年3月から、クラウドファンディングサービス「Indiegogo(インディーゴーゴー)で資金調達を実施しており、目標額5000ドル(約55万円)を大幅に上回る1万7200ドル(約190万円)以上の資金が寄せられている。

青果物の鮮度を保持するソリューションとしては、劣化を遅らせる特殊素材「Apeel」も米国で開発されているが、「Stixfresh」は、何らかのツールで注入したり、コーティングするといった手間なく、ステッカーを貼るだけで鮮度を長持ちさせられるのが利点といえるだろう。(文 松岡由希子)

Stixfresh