2019年F1モナコGPの土曜予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールは16番手だった。
ルクレールはQ1最初のランで1分12秒149をマーク。チームによると、タイヤをセーブするため、2回目のランを行わなかったという。しかし路面コンディションが大幅に向上したことで他車がタイムを更新していき、ルクレールはQ1落ちを喫することになった。
チーム代表マッティア・ビノットは、「我々が判断ミスを犯した」と認めている。
「シャルルがその時点で出していたタイムで十分Q2に進めると考えたため、彼をガレージにとどまらせた。その時、Q1落ちのグループにいたセバスチャン(・ベッテル)だけをコースに送り出した。だが、路面コンディションは我々が予想した以上に改善していった。そのために(Q1終盤に走行した)ドライバーたちの多くがタイムを更新し、シャルルがノックアウトされた。シャルルが地元レースでこのようなことになり、非常に残念に思う」
ルクレールは、アントニオ・ジョビナッツィのグリッド降格に伴い、15番グリッドからスタートする見込み。
■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
シャルル・ルクレール 予選=16番手
どれほど落胆する予選だったかは、簡単に理解してもらえると思う。母国でのレースを台無しにする予選となってしまった。
チームは僕が出したタイムでQ2進出を十分果たせると確信し、タイヤを1セット節約することができると考えた。だが残念ながら僕は早々にノックアウトされてしまった。今日はいい結果を出せると思っていただけに、本当に残念だ。
ここではオーバーテイクがほぼ不可能だから、レースで順位を上げていくのが難しいことは明らかだ。でも雨の可能性がある。雨が降ればレースが比較的予測不可能なものになって、僕にも多少チャンスが巡ってくるかもしれないね。
(Formula1.comに対して語り)「(Q2に進めるのは)間違いないの?」とチームに聞くと、「大丈夫だと思う」と言われた。「もう1回出ていった方がよくない?」と僕は言ったんだけど、はっきりした答えが返ってこなかった。
フェラーリに乗りながらQ1落ちというのはがっかりだし、その上、ここはホームグランプリで、オーバーテイクが不可能なサーキットだ。こういうことをしている余裕はないはずだ。本当に心の底からがっかりしている。
(決勝で)雨が降れば、何か起こるかもしれないが、ドライなら退屈なレースになる。その場合はリスクを冒していくしかない。クラッシュの危険があるとしてもね。
実際、アグレッシブにオーバーテイクを仕掛けていくことしか、僕らにやれることはない。