長時間労働、サービス残業、低賃金、飛び交う罵声など、本来ならまかり通ってはいけないことが日常と化しているのがブラック企業だ。キャリコネニュース読者から寄せられたブラック企業経験談から、今回は「上司に言われた言葉」を紹介する。
営業職の30代男性は、現在の勤め先に入社する前に「月給は30万円以上」を提示されていた。しかし、給与明細を見ると、24万円。
「上司を問い詰めると『そんなに出せない。騙されるヤツが悪い』と言われました。声が出ませんでした」
「意見を出しても、『頭が悪い。バカだ。もっと考えろ。お前はいる意味がない』」
販売・サービス業の40代男性は、月末になると上司から「買ってでも売上を上げろ」と電話がかかってくる。月内に目標達成しても、「まだ出来るだろ」とノルマを追加される。さらに上司は、優良顧客を無始末。男性は、
「周りも自腹営業→自爆が当たり前になっていました。どうにか変えたくて本部長に駆けよったら、胸ぐらをつかまえられ『お前殺すぞ』と脅されました」
という。長年勤めた会社だったが、トップがこれだと先はないと思い退職した。クリエイティブ職の30代女性が過去に勤めていた会社は、社長が副社長の言いなりになっていた。当時の副社長ついて、
「人の意見を聞かないくせに、『考えろ。意見を出せ』。意見を出しても、『頭が悪い。バカだ。もっと考えろ。お前はいる意味がない』。返事や挨拶は軍隊調に怒鳴るほど大きい声を出さないと怒ってきました」
と綴った。そんな社内は、毎日副社長の怒鳴り声が響き渡っており、離職率は98%にのぼる。当の副社長は「うちはいい会社なのに、なんでみんな辞めるのか分からない」と言っていたという。
「忌引きの手続きをした際、『はぁしらねーよ。休むなら勝手に休んでみろよ』」
営業職の30代男性は、現在の勤め先がブラック企業だ。目標達成が危うくなったとき、上司から「できないなら全員丸刈りにしてこい」と怒鳴られた。達成をして丸刈りは免れたが、「パワハラ以外の何ものでもないと思います」と憤っている。
営業職の30代女性は、営業数字とは別に"行動の数字"というノルマがあった。その目標に達成しないと、毎日「頭悪い」「やり方が下手くそ」と詰められる。子どもの体調不良で欠勤連絡を入れると、「子どもを理由に休むな」と出勤させられた。
ほかにも、
「遠方に住む叔母が亡くなり、忌引きの手続きをした際、上司に『はぁしらねーよ。休むなら勝手に休んでみろよ』と罵声を浴びせられた」(30代男性、営業職)
「『同業他社の看板を捨てて来い』と言われた」(50代男性、販売・サービス業)
「『結婚はいいけど、子どもを生んだら復帰せず辞めてもらう』と言われた」(30代女性、販売・サービス業)
といった声が寄せられている。
※キャリコネニュースでは引き続き、「ブラック企業経験談」を募集しています。