パーソルテクノロジースタッフは5月20日、キャリアチェンジに関する調査結果を発表した。調査は今年3月にネット上で実施し、関東・東海・関西エリアに在住している20~50代男女のIT・機電領域エンジニア922人と非エンジニア100人から回答を得た。
「過去にエンジニア以外の職種の経験がある」と回答したエンジニアは36%。非エンジニア職からのキャリアチェンジ経験者に過去の職種を聞くと、最も多かったのは「営業」「生産工程」(同率16.7%)で、次いで「クリエイティブ職」(11.7%)となった。
転職して良かったこと「やりがい・達成感がある」「興味のある専門的なスキルを得られる」
エンジニアにキャリアチェンジした理由を聞くと、1位「専門的なスキルに興味があった」(12%)。2位以降、「やりがい・達成感を感じられそうな仕事だから」(11.7%)、「何かを作り上げることが好きだった」(10.6%)、「新しい経験を通じて自分を向上させたいから」(9.2%)となった。
5位以降、「手に職をつけられると思ったから(8.7%)、「異動・配置転換の辞令があったから」(8.2%)、「自分にあった就業形態を選びたかったから」(7%)、「成長業界だと思ったから」(6.6%)、「年収の高い業界で働きたかったから」(5.9%)と続く。
キャリアチェンジをして良かったことのトップ5は、「やりがい・達成感を感じられた」「興味のある専門的なスキルを身につけられた」(同24.1%)、「新しい経験を通して自分を向上させている実感が得られた」(11.7%)、「年収が上がった」(9%)、「手に職をつけられた」(7.6%)となった。
6位以降、「自分が規模した就業場所・環境で働けた」(7.3%)、「ユーザーでは知ることができない裏側の仕組みを知ることができた」「自分に合った就業形態で働けた」(同6.8%)、「好きな業界・商材に関われた」(3.7%)と続く。
「専門性・やりがいを得ているため、キャリアチェンジ欲求が低い可能性も」
「生活において実現したいこと」を聞くと、エンジニア・非エンジニアともに「安定した生活を送りたい」(エンジニア47%、非エンジニア44%)、「プライベートに割く時間を増やしたい」(エンジニア37%、非エンジニア39%)、「ストレスのある環境から離れたい」(エンジニア21%、非エンジニア30%)が上位3つとなった。
比較すると、エンジニアは「仕事のやりがい」(30%)で非エンジニアを9ポイント上回った。一方、非エンジニアは「新しい仕事に挑戦したい」(17%)と「贅沢な暮らしをしたい」(22%)でエンジニアを各6ポイント上回った。
同社はこの結果から、エンジニアは贅沢な暮らしよりも「仕事のやりがい」を重要視していることがわかったとしている。また「エンジニア職として専門性ややりがいを得てキャリアチェンジ欲求が低い可能性が考えられる」と考察した。