レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが、F1モナコGP予選で他者のアタックを妨害した疑いで審議された結果、ペナルティにより決勝グリッドを3位降格されることが決まった。
ガスリーは、Q2においてターン4で不必要に低速で走行し、ロマン・グロージャンのアタックを妨げた疑いがあるとして、予選後に調査が行われた。ガスリーとグロージャン、それぞれのチーム代表者の説明を聞き、ビデオなどの証拠を検証した結果、スチュワードは、ガスリーにペナルティを科すことを決めた。
「10号車(ガスリー)は(予選アタックへの)準備ラップ中に、レースライン上を低速で走行しており、8号車のドライバー(グロージャン)は彼との接触を避けるために急ブレーキをかけなければならなかった」とスチュワードの声明には記されている。
「この時点で、このエリアにおいてファストラップを走っているのは8号車のみであり、コーナーが連続するなかで、10号車のドライバーが8号車に気付く機会がなかった可能性が高いことをスチュワードは受け入れる。しかし、チームは(ガスリーに対して)警告を与えなかったことを認めた。そのためスチュワードは10号車は不必要に8号車を妨害したと決定づけ、3グリッド降格のペナルティを与え、過去の例にならってペナルティポイント1を科した」
ガスリーは予選5番手を獲得しており、ペナルティを受けた結果、8番グリッドからのスタートになる見込み。
なお、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィも、Q1でルノーのニコ・ヒュルケンベルグのアタックラップを邪魔したと判断され、3グリッド降格のペナルティを受けた。ジョビナッツィは予選15番手だった。
予選中の重量測定を無視しかけてすぐに戻ったシャルル・ルクレール、セルジオ・ペレス、ヒュルケンベルグについても審議されていたが、いずれもペナルティは科されなかった。