ウイリーを決めてフィニッシュする高橋巧(Team HRC) 5月25日にスポーツランドSUGOで行われた、全日本ロードレース選手権第3戦のJSB1000決勝レース1を終え、表彰台に登った高橋巧(Team HRC)、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がレース1の戦いを振り返った。
■高橋巧/Team HRC(レース1:優勝)
「事前テストからペースは仕上げられた状態でした。レースウイークに入っても順調にタイムがあがっていきましたが、予想以上に路面温度が上がったので、そこだけが辛かったです」
「(レース1は)スタートを失敗せず、序盤の1、2周で行けるところまで走り、あとはいかにペースを落とさないかという自分の作戦通りに運べたのでよかったです。レース中盤までは1分26秒台の中間でペースが抑えられていましたが、バックマーカーが出てきてからは1分27秒台に落ちたりしました。そこからもとに戻すのに苦労しました。もう少し(ペースが)安定するかと思ったのですが、今日は優勝できているので満足です」
「(レース2に向けて)温度が今日よりも上がりそうなので、レース1以上に厳しい戦いになると思います。レース2はコンディションに早く対応できるかが勝負になってくるので、そこに合わせられるよう目指して優勝できるよう頑張ります」
「(チェッカーでのウイリーについて)いろんな人に『勝ったらウイリーをたまにはしろよ』って言われるんですが、あまり自信がないので。SUGOはウイリーをやりやすいので、久々にやってみようと思ったら想像以上に振られたので恐怖心を覚えました。明日からはやめようと思います(笑)」
■中須賀克行/YAMAHA FACTORY RACING TEAM(レース1:2位)
「ベストは今あるなかで出せたと思っています。開幕戦で勝つことができ、いい流れに乗れたかと思ったのですが、第2戦の巧選手の速さに翻弄されています。今年も自分たちはいろいろと変えてレベルアップしたであろうと思っていたのですが、開幕戦ではそれが隠れていて、鈴鹿で悪い面が出てきたという感じです」
「(高橋を)楽に勝たせるわけにはいかないので、明日もあきらめずに最後までプッシュして、良いレースをファンのみなさんに見せられるように頑張ります」
「(野左根とのバトルについて)今日は航大との2位争いでしたが、お互い全力でプッシュして走っていました。航汰の前に出て(ペースを)上げられるかなと思ったのですが、前に出るとうまくリズムをつかめない感じでした。後ろでスリップ(ストリーム)が効いているときの方がうまく走れていました」
■野左根航汰/YAMAHA FACTORY RACING TEAM(レース1:3位)
「事前テストの走り出しから調子が良かったのですが、そこからあまり上がれなかった。走り出しですぐに1分26秒台に入ったので1分25秒台に入れられると思ったのですが、結局入りませんでした」
「ここまで苦戦するとは思っていませんでした。いろいろやって良くはなっていますが、タイムも出ていないので、そこを問題点として改善していきます」
「今回は中須賀選手と競り合うことができました。自分はシケインの立ち上がりが遅かったので、スリップでストレートに並びそうになったとき1コーナーで(ブレーキを)遅らせすぎてオーバーラン気味になったところで抜かれ、先行を許してしまいました」
「自分も(中須賀の)後ろについたときの方が走りやすく、ペースがつかみやすかったです。中須賀選手が最後にスパートをかけてくると思って自分も追いかけたのですが、追いつききれなかったです」