スーパーGT第3戦鈴鹿、2段階ノックアウト予選を勝ち抜きGT500クラスのポールポジションを獲得したのはau TOM’S LC500だった。Q2では関口雄飛が1分45秒775をマークしてポール獲得、2番手にはKeePer TOM’S LC500が続き、トムス勢がワン・ツー独占を果たしている。
熱暑といってもいい気象コンディションになった鈴鹿サーキット、13時45分にFIA-F4選手権の決勝レースが始まる時点では路面温度50度超という情報が場内放送からもたらされていた。14時40分のGT300クラス予選Q1開始時点では気温31度、路温48度というコンディション。
GT300クラスのQ1で赤旗中断があったため、GT500クラスのQ1(15分間)は予定より9分遅れの15時に始まった。例によってセッション開始直後は静かな様相、残り9分半あたりからマシンが動き出す。そして残り7分というところまでに全車がコースインした。
残り2分、まずタイムを出したのはトップハンデ49kgを背負うMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生でタイムは1分47秒076。続いてRAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトンが1分46秒740でトップに立ち、さらにこれをARTA NSX-GTの野尻智紀が更新、1分45秒916を刻み、一気に1分45秒台へと入る。
Q1チェッカーが振られた時点では、MOTUL GT-Rの松田は8番手まで下がっていた。その後、WAKO’S 4CR LC500の山下健太が1分46秒144をマークして2番手へと上がり、この段階で松田はQ2進出圏から弾き出される。さらにDENSO KOBELCO SARD LC500の中山雄一もタイムを出したが、こちらは惜しくも9番手どまりでQ1ノックアウトに。
Q1敗退はDENSO LC500、MOTUL GT-R、WedsSport ADVAN LC500、CRAFTSPORTS MOTUL GT-R、リアライズコーポレーション ADVAN GT-R、ZENT CERUMO LC500、Modulo Epson NSX-GTといった面々。Q2にはホンダNSXが4台、レクサスLC500が3台進出し、ニッサンGT-R勢ではカルソニック IMPUL GT-R(ジェームス・ロシター)が唯一、8番手でQ1を通過した。
Q2は10分間、15時52分にスタート。出走メンバーはまずNSX勢がRAYBRIGの山本尚貴、ARTAの伊沢拓也、MOTUL MUGEN NSX-GTの中嶋大祐、KEIHIN NSX-GTのベルトラン・バゲットという4人。LC500勢はWAKO’Sの大嶋和也に、au TOM’Sの関口雄飛、KeePer TOM'Sの平川亮という3人。そして唯一のGT-R、カルソニックは佐々木大樹だ。
残り6分というところまでに各車コースイン、ブリヂストン装着のNSX勢3台がその最後に並んだ。残り4分を切る頃、西コースでKeePer LC500の平川がMOTUL NSXの背後に迫ると、後ろで焦れた挙動を見せ、間隔を取り直すような場面もあり、コース上では微妙な駆け引きも展開されていく。
セッション残り1分40秒で、カルソニックの佐々木が最初に1分46秒台のタイム、1分46秒216をマークした。すると残り1分、MOTUL NSXの中嶋大祐が1分46秒462で2番手へ。さらにはKeePer LC500の平川が1分45秒788でトップ、ARTA NSXの伊沢が2番手へ上がる目まぐるしい展開に。
チェッカーの時点では、6台が1分45~46秒台を出していたが、au LC500の関口とWAKO'S LC500の大嶋はまだ実質ノータイム。そして関口が1分45秒775を叩き出し、ポールポジションをゲットする。大嶋は1分46秒247で5番手。
この結果、トムスの2台がau LC500、KeePer LC500の順で予選ワン・ツーをかためた。3番手はARTA NSX、4番手にカルソニックGT-Rで、それぞれホンダとニッサンの最上位。5番手WAKO’S LC500の後方にはMOTUL NSX、RAYBRIG NSX、KEIHIN NSXの順でホンダ勢が並ぶ予選結果となった。