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「インディ500の予選落ちが決まったのは、最初のテストだった」完璧とは程遠かった実情に、マクラーレンCEOが猛省

2019年05月25日 15:11  AUTOSPORT web

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フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、第103回インディ500を予選落ちという結果で終えたことについて、自分はもっと密接にインディ500に関わるべきであったがそれができず、今回の結果でファンやスポンサーを失望させてしまったと語った。

 2017年に初めてインディ500を戦ったマクラーレンとアロンソ。今年は2度目の挑戦を果たすと、両者によって大いに宣伝されていた。

 ところが、アロンソは先週末行われた予選で31番手となり、トップ30に残ることができなかった。予選2日目には最後の3グリッドを争うラストロウシュートアウトに進んだが、ここでもあと一歩届かず、アロンソは2度目のインディ500を予選落ちという形で終えた。

 ブラウンはAP通信のジェナ・フライヤー記者に対し、「我々が傲慢になっていたとは思っていない。準備不足だったと考えている」と話した。

「我々はこのレースに出場するにふさわしくなかった。これは私たち自身の責任だ。ベストを尽くさなかったわけではない。我々は、我々自身に負けたのだ」

 マクラーレンの“準備不足”には、こんな事例も含まれているという。

 マクラーレンは、インディ500出場に向けて提携していたカーリンから、スペアのマシンを手に入れた。ところがこのマシンのカラーリングは、マクラーレンの正式なオレンジ色とは異なるオレンジ色のカラーリングが施されていたという。

 フライヤー記者の報告では、以下のように説明されている。

「カーリンのスペアのマシンは、トラックから30分のところにあるショップで、マクラーレンがマシンカラーに不満を述べてから1カ月以上も置かれたままだった。このせいで、最終的にマクラーレンはトラックでの2日分の時間を犠牲にしたのだ」

「というのも、他のチームはたった数時間でスペアのマシンを使うことができたからだ。例えば、ジェームス・ヒンチクリフ(アロウ・シュミット・ピーターソン)は土曜日の予選でクラッシュしたが、その日の午後にはコース上に戻ってきた」

 似たような話としては、1回目の予選中にマクラーレンのクルーがアロンソのタイヤのパンクに気がつけなかったことや、インチからセンチメートルへの単位の変換ミスによって、日曜日のウォームアップではマシンの車高が間違っていたことなどがあるという。

■予選落ちが決まったのは、“最初のテストの日”だった

 マクラーレンの歴史的な強みは、常に細部にいたるまでロン・デニスの目が行き届いていたことにあった。だが今回のインディ500では、チームとクルーには完璧さが欠けていたことが露呈してしまった。

「私はもっとインディ500と密接に関わるべきだったが、決してF1を妥協することはできなかった」とブラウンは語った。

「最初のテストの日、我々は朝の9時1分にトラックにはいなかった。インディ500の予選を通過できなかったのは、まさにこの時だったのだ」

「私は自分自身に腹を立てている。というのも、最初のテストまでずっと落ち着かなかったのだ。もっとインディ500に関わるべきという自分の本能に従うべきだった」

「ファンとスポンサーに対して責任を感じている。我々は彼らを失望させた。自分たちの約束を果たせなかった。彼らが必要としているのは、単なる謝罪ではない」

「ここで何を学んだのか、1マイルにも及ぶそのリストを我々は目にすることになるだろう」

「目標に向かって努力をしたこと、我々がレーサーであること、そしてフェルナンドはスターであり、我々は簡単に諦めるような臆病者ではないということを、人々が理解してくれるよう願っている。我々は、ここに戻ってきたいと考えている」