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BLACKPINK、SEVENTEEN、SE SO NEON……サマソニで来日の韓国アクトに注目

2019年05月25日 12:20  CINRA.NET

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BLACKPINK
■20周年で3DAYS開催の『サマソニ2019』

今年も夏フェスのシーズンが近づいてきた。海外のアーティストを多数擁する『FUJI ROCK FESTIVAL』『SUMMER SONIC』をはじめ、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』『RISING SUN ROCK FESTIVAL』など主要フェスのラインナップが徐々に明らかになっている。

なかでも『SUMMER SONIC』(以下『サマソニ』)は、東京オリンピックが開催される2020年は休止すると発表されており、20周年を迎える今年は開催期間を通常の2日間から8月16日、17日、18日の3日間に拡大して行なわれる。

ヘッドライナーはRed Hot Chili Peppers、The Chainsmokers、そして日本人初のヘッドライナーとなるB'z。さらにTHE 1975、WEEZER、RADWIMPS、BABYMETAL、YUKI、CHAI、ZEDD、DISCLOSURE、Perfume、CHVRCHES、Suchmos、BROCKHAMPTONなど錚々たるラインナップが千葉・ZOZOマリンスタジアム、幕張メッセ、大阪・舞洲SONIC PARKに集う。

一方で日本や欧米のアーティストだけでなく、アジアの「いま」の音楽シーンに触れることができるのも『サマソニ』の魅力だ。かつては少女時代、BIGBANG、BTSといったK-POPアーティストも出演し、昨年はHIGHER BROTHERSなど88 risingのアーティストたちの出演も話題を呼んだ。今年もアジアから多様なアーティストが名を連ねている。まだラインナップは出揃っていないが、本記事では現時点の出演者から韓国発の注目アーティストを取り上げてみたい。

■BLACKPINKが北米&ヨーロッパツアー後に来日、『サマソニ』初登場

4人組ガールズグループ・BLACKPINKは『サマソニ』初登場。3日目となる8月18日の東京公演に出演する。

4月の『コーチェラ・フェスティバル』では、全世界に生配信もされたステージで堂々たるパフォーマンスを披露した彼女たち。『コーチェラ』のバックステージではアリアナ・グランデやジェイデン・スミスらアメリカのポップスターとたちと交流する様子も目撃された。

現在BLACKPINKはワールドツアーの真っ最中だ。『サマソニ』への出演はアジア、北米、ヨーロッパ、オーストラリアを巡った後でのタイミングとなり、世界各地の観客を沸かせてきた彼女たちの最新パフォーマンスを目撃できる絶好の機会となる。

2年前の『サマソニ』では事務所の先輩でもある元2NE1のCLがメインステージに登場し、BLACK EYED PEASとのコラボも披露した。BLACKPINKの出演ステージはまだ発表されていないが、『コーチェラ』を見た後では野外のZOZOマリンスタジアムでのライブを期待してしまう。

なお彼女たちは『サマソニ』出演後、12月、1月にも来日を予定している。初の東京ドーム公演を皮切りに、京セラドーム大阪、福岡ヤフオク!ドームの3会場で4公演を行なう。

■たまアリ5DAYSを敢行した「自作ドル」SEVENTEENも日本の音楽フェス初出演

8月17日の大阪公演に出演する13人組のSEVENTEENも、国内外ですでに大きな人気を獲得している。

2015年に本国でデビューし、昨年に日本デビューした彼らは作詞・作曲・振付までをメンバー自ら行なう「自作ドル」として知られる。メンバーはラッパーたちによるヒップホップチーム、シンガーが集うボーカルチーム、メインダンサーたちのパフォーマンスチームの3チームで構成され、韓国、中国、アメリカなど出身国も様々だ。

SEVENTEENは昨年9月に単独アーティストとしては史上初となる、さいたまスーパーアリーナでの5日間公演を敢行した。また日本デビュー1周年のタイミングとなる今年5月29日発売の『anan』では表紙に初抜擢。同日からは角川文庫とのコラボにより、『若草物語』『赤毛のアン』『十五少年漂流記』といった海外の名作文学14タイトルにメンバーのビジュアルが入った帯が巻かれた『SEVENTEEN文庫』の刊行がスタートするなど、日本でも着実にその名を浸透させている。

5月29日には日本での初シングル『Happy Ending』のリリースを控える。日本国内の音楽フェス初登場となる彼らは『サマソニ』のステージでどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

■坂本龍一もファンを公言。カリスマ的な紅一点フロントマンが率いるスリーピースバンド・SE SO NEON

いわゆる「K-POP」のフィールドで活躍する上記2アクトとは毛色が異なるのが、スリーピースバンドのSE SO NEON(セソニョン)だ。これまでにCHAI、PAELLAS、Yogee New Wavesらと対バンを行なっているので、日本の音楽ファンにも知られた存在かもしれない。坂本龍一もプライベートでライブに行くなど、彼女たちのファンを公言している。

スモーキーな歌声のファン・ソユンがフロントマンを務め、ブルースやサイケデリックロック、シンセポップなどを取り込んだ、どこか懐かしさを覚えるようなサウンドが特徴的。2016年に結成され、翌年にデビューシングル、1st EPを発表し、BTSのRMやDEANといったアーティストからも高く評価されたという。

今年4月にはボーカリストのソユンがSo!YoON!名義で初のシングルを発表した。“HOLIDAY”のPVでは貫禄すら漂う彼女のカリスマ性が存分に発揮されている。

SE SO NEONはメンバーの兵役の関係で活動休止していたが、ドラマーとベーシストの交代を経て、現在は初のフルアルバムを制作中だという。『サマソニ』では3日目の東京公演に出演する。

■2人組のSSWデュオ・赤頬思春期。6月に日本デビュー控える

同じく3日目の東京公演に出演する赤頬思春期(BOL4)は、アン・ジヨン(Vo)とウ・ジユン(Gt)による2人組。6月に日本デビューすることが先日発表されたばかりだが、韓国では多くの楽曲でチャート1位を達成している人気のシンガーソングライターデュオだ。

ボーカル・ジヨンの透明感のある歌声、耳馴染みの良いメロディーが溶け合うクオリティーの高い楽曲群と実績から本国では「音源女王」の異名もあるという。ジヨンは昨年の『平昌冬季オリンピック』開会式に登場し、3人の歌手と共にジョン・レノンの“Imagine”をカバーした。

2016年に韓国でデビューし、1stアルバム『RED PLANET』のリード曲“Galaxy(宇宙をあげる)”は国内全ての音楽チャートで1位の座を獲得した。6月5日にリリースされる日本デビューアルバムにはこの曲の日本語版が収められる。『サマソニ』のステージでも同曲のパフォーマンスが期待できるだろう。

赤頬思春期は6月6日に大阪・梅田のバナナホール、6月8日に東京・渋谷のTSUTAYA O-EASTで日本デビュー記念の単独ライブを行なう。日本デビューに際して「これから皆さんと一緒に、共感できるような音楽で、たくさん活動していく予定ですので、応援宜しくお願いします」と日本での活発な活動を予告していた。『サマソニ』ではそのパフォーマンスをいち早くチェックすることができる。

■韓国の音楽番組で1位に輝いたばかりのTHE BOYZ。東京、大阪両公演に登場

K-POPのボーイズグループからもう1組、THE BOYZは2日目の大阪公演、3日目の東京公演と両会場に登場。2017年末に本国でデビューし、昨年は多くの新人賞を受賞した。

メンバーは総勢12人。まだ10代のメンバーもいるなど若さと勢いのあるダンスボーカルグループだ。音楽番組ではデビュー時から存在感を発揮していたが、今月リリースされた最新曲“Bloom Bloom”で初めて1位を獲得。番組放送後のライブ配信では涙ながらにファンに感謝した。

彼らは昨年からTOKYO MXでレギュラー番組に出演している。今年からは日本での活動を本格化させ、5月には東京と大阪でライブを開催。同公演を皮切りに初となるアジアツアーに臨む。また5月23日発売の雑誌『Ray』最新号に特集されるなど、注目度は高まっている。

■台湾、タイ、香港からも新進アーティストが集う

『サマソニ』はアジアの新進アーティストたちをプッシュするプロジェクト「ASIAN CALLING」を展開している。赤頬思春期(BOL4)、SE SO NEONは同プロジェクトで選出されたアクトだ。

「ASIAN CALLING」ではほかにもアジアの各国からミュージシャンが集まる。タイからはSTAMP、Phum Viphurit、TELEx TELEXs、台湾からはXIAO BING CHIH、9m88、八三夭、香港からはSUPPER MOMENT。今後も『サマソニ』のラインナップは続々追加される予定だが、アジア圏の現行の多様な音楽に触れることのできる彼らのパフォーマンスにも注目してみていほしい。