RADWIMPSのアルバム『天気の子』が、7月19日にリリースされる。
新海誠監督の新作映画『天気の子』の劇中音楽を担当し、主題歌に書き下ろしの新曲“愛にできることはまだあるかい”を提供しているRADWIMPS。アルバム『天気の子』は映画のサウンドトラックとなり、“愛にできることはまだあるかい”を含む5曲の主題歌、劇伴27曲の全32曲を収録する予定だ。
またRADWIMPSがボーカルとして三浦透子を起用していることが判明。「僕ではない誰か女性の声で歌が入ってほしい」という野田洋次郎の発案の元、1年ほどの期間をかけて女性ボーカルを選定するオーディションを実施し、三浦透子を起用することが決まったという。三浦透子は女優として活動し、松井大悟監督『私たちのハァハァ』では主演を務めた。
野田洋次郎は三浦透子の歌声について、「三浦さんの声は発せられた瞬間に、どんな天気をも晴れにしてしまうような圧倒的で不思議な力を持っていました」と賛辞を贈っている。新海誠監督は「役者の歌声というよりも、世界そのものの響きのような声。個人の感情をすこしだけ越えたような何かを、まっすぐに運んできてくれる声。三浦透子さんの声には、そんな印象を持ちました」とコメント。
映画『天気の子』は7月19日から全国公開。
■野田洋次郎(RADWIMPS)のコメント
今回『天気の子』の音楽に携わらせて頂くことが決まった時、いくつか僕からも提案をさせて頂きました。その最初が「僕ではない誰か女性の声で歌が入ってほしい」というものでした。理由は前作とは異なる世界観にしたかったということと、女性ならではの、より大きな存在感でこの作品を包み込んでほしいと思ったからでした。そして1年ほどに及ぶオーディションをさせて頂くことになりました。
三浦さんの声は発せられた瞬間に、どんな天気をも晴れにしてしまうような圧倒的で不思議な力を持っていました。まだ何にも染まっていない荒削りながらもまっすぐなあの歌声で今回『天気の子』の楽曲を歌ってもらえたことは、この映画にとって幸福なことだったと思います。
この作品以降も彼女がどんな歌を歌っていくのか、とても楽しみです。
■新海誠監督のコメント
役者の歌声というよりも、世界そのものの響きのような声。個人の感情をすこしだけ越えたような何かを、まっすぐに運んできてくれる声。三浦透子さんの声には、そんな印象を持ちました。
「透子さんの歌声が輝く瞬間を、この映画が輝く瞬間になるようにしよう。」
RADWIMPSとそう話しながら映画を組み立てていきました。皆さんに、映画館でその瞬間を確かめていただけたら嬉しいです。
■三浦透子のコメント
初めて「天気の子」のチームの皆さんにお会いしたとき、この作品にかけられた時間の重み、そしてなにより皆さんの作品への愛を強く感じました。その思いを、私の声に託してくださったこと、心より嬉しく思います。2ヶ月程かけて、野田さんのディレクションの元、ゆっくり丁寧にレコーディングをしていただきました。出来上がった曲が送られてきて、それを聴いて、私が歌って、また送られてきて、送り返して、となんだか手紙のやりとりをしているようで、とても楽しかったです。映画の中の二人をそっと見守り、そしてときにぐっと背中を押してあげるような、そんな優しい歌です。映画とともにこの楽曲が皆様に届けられる日を、楽しみにしています。