アニメーション映画『二ノ国』の公開日が8月23日に決定。あわせて新たな声の出演者が発表された。
日野晃博(レベルファイブ)が製作総指揮、原案、脚本を手掛けた同作は、主人公たちが暮らす現実世界「一ノ国」、隣り合わせにある魔法世界「二ノ国」の2つの世界を舞台に「究極の選択」を描いた作品。「二ノ国」に迷い込む主人公の高校生・ユウの声を山崎賢人が演じるほか、宮野真守、津田健次郎、坂本真綾、山寺宏一、梶裕貴らが声優陣に名を連ねる。監督は百瀬義行。音楽は久石譲が担当した。
今回声優として発表されたのは、ムロツヨシと伊武雅刀。ムロは幼少期のユウと同じ病院に入院し、ユウを元気づけていた不思議な老人役、伊武は二ノ国のエスタバニア王国を治めるフランダー王役を演じる。
ムロは「『ボスベイビー』以来の声のお仕事です。どうして私には年相応の実年齢の役が来ないのかと思いまいしたが、実はちょっとおかしな謎めいたお爺さんで、やりがいがありました!普通のお芝居とちがって、とても楽しく演じさせて頂きました!」、ムロについて日野は「ムロさんと言えば、いつも笑える不思議なキャラクターを演じることが印象的ですが、今回も謎を秘めたお爺さんの役。ひょうきんでかつ、シリアスという、つかみどころのない存在です。実はこの人、物語に深く絡んでくる重要な存在なのですが、どのように関わってゆくかは、作品を観てご確認下さい!」とコメント。
また約10年ぶりとなる声の出演のために断酒を決断したという伊武は「数年ぶりのアニメの声の仕事。完璧な体調で臨もうと、前日は酒を一滴も飲まずに早寝をし、当日は朝日を浴びながら新緑の中を散歩してスタジオ入りしました」「今回の役は二ノ国の国王であり、愛する娘の行く末を心配する父親でもあります。王としての威厳、国の危機に対する苦悩、そしてひとり娘への慈愛に満ちた父親としての存在感。それらを画面から感じ取って頂ければ幸いです」と語っているほか、伊武について日野は「伊武さんは声に一国を率いる存在感と威圧感がおありで、僕らの世代からすると、なんといってもデ〇ラー総統のイメージです(笑)。この作品では娘のアーシャ姫への愛情を、声から感じるような素敵なキャラクターになりましたので、是非楽しみにしていて下さい!」と述べている。