トップへ

スズキの新型カタナが19年ぶりに日本で復活。5月30日発売、価格も発表に

2019年05月24日 15:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

スズキの新型カタナ
スズキは5月24日、東京都内で新型カタナを日本で発売することを発表した。日本国内での発売日は5月30日、販売価格は税込みで151万2000円だという。

 カタナは1980年秋にドイルのケルンショーに試作車が出品され、翌年にGSX1100S カタナとしてヨーロッパで発売された。そのデザインはドイツ人デザイナーのハンス・ムート氏によるもので、日本刀をモチーフとするものだった。日本仕様車は1982年にGSX750として発売。以降は250ccから1100ccまで、基本的なデザインを変えずに販売されてきたが、2000年に発売されたファイナルエディションをもって生産終了していた。

 しかしそんなカタナの復活が2018年10月、ドイツで行われた世界的なバイクショー『インターモト2018』で明らかとなった。ヨーロッパでは、2019年春に一足早く販売が開始されており、日本では2019年の大阪モーターサイクルショーで参考出品として初登場。そしてついに、新型カタナの日本での発売が正式発表されたというわけだ。カタナが復活するのは、実に19年ぶりとなる。

 新型カタナは『Forging a New Street Legend(新たなるストリートバイクの伝説を鋳造する)』をコンセプトとして開発された。998ccの水冷4サイクル直列4気筒DOHC 4バルブエンジンを搭載。10,000rpmで148馬力を発生させる。このエンジンはGSX-R1000をベースにストリート用にチューニングされ、吸気音とスロットルのフィーリングには変更がなされている。

 スズキ二輪の代表取締役社長、濱本英信氏は発表会の壇上で「このカタナブランドの復活には並々ならぬ思いがあります」と語り、今回のカタナ復活に際し、スズキが展開するGSXブランドにカタナが再び加わったと説明した。

「隼とRというプロダクトブランドに加え、カタナをプラスすることで、3つの強力なプロダクトブランドを展開することになります。スズキブランド強化のためにも、このカタナブランドをしっかり育てていきたいと考えています」

 また、発表会ではカタナブランドが復活することを記念し、カタナミーティングが開催されることもあわせて発表された。9月15日、浜松市フルーツパーク内の特設会場にて開催される。来場者の車両の制限はないということで、新型カタナから過去のカタナシリーズまで、一堂に会するミーティングとなりそうだ。このミーティング当日には、カタナのデザインが施された電車、カタナラッピング列車の出発式も実施されるという。

 新型カタナのメーカー希望小売価格は151万2000円(税込み)。カラーはミスティックシルバーメタリックと、カタナシリーズで初めて採用されるグラススパークルブラックの2色がラインアップされる。待望の日本発売日は5月30日。新型カタナが日本市場に登場する。