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障害を抱える実在のカメラマンの戦いを描く ロバート・ゼメキス監督最新作『マーウェン』7月公開

2019年05月24日 12:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ザ・ウォーク』のロバート・ゼメキス監督最新作『マーウェン』が、7月19日より全国公開されることが決定した。


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 本作は、ヘイトクライム(憎悪犯罪)の被害者で、障害を抱えながらも独自の世界観でカメラマンとして認められたマーク・ホーガンキャンプのドキュメンタリー『Marwencol』を映画化した人間ドラマ。想像力で自分を癒し、魂を回復させる1人の男の戦いを描く。ゼメキス監督は、ドキュメンタリーを観て「すぐに魅了された。誰もが生きることに苦悩している時代。それは普遍的なテーマです」と語っている。


 主演を務めたのは、『バイス』『ビューティフル・ボーイ』のスティーヴ・カレル。「ドキュメンタリーを観てすぐに、どのような形でもいいから関わりたいと思った」と、自ら本作の出演を申し出たというカレルは、5人の男からリンチを受け脳に障害を負った実在の男性、マーク・ホーガンキャンプを演じる。命の危機に瀕する程の大怪我を負い、9日間にわたり昏睡状態だったホーガンキャンプは、目が覚めたときには自分の名前すら覚えておらず、歩くことさえままならなかった。そんな彼がリハビリのために始めたのはフィギュアの撮影だった。自分や友人たち、そして自分を襲った男たちを模した人形を使い、第2次世界大戦時の村という設定のミニチュアを自宅の庭に築き、現実世界と向き合っていく。


 また本作には、現実と空想が交差する壮大な世界を表現するために、3,900万ドル(およそ44億円)の製作費が注ぎ込まれた。ホーガンキャンプが制作したジオラマの中を、ミニチュア人形となった美女たちが動きまわるというファンタジーに溢れた本作は、『フォレスト・ガンプ 一期一会』のようなヒューマンドラマをストーリーの軸として、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズファンも喜ぶ“あのマシン”を登場させるなど、ゼメキス監督の世界観が表れている。 (リアルサウンド編集部)