2017年にTOYOTA GAZOO Racing WRTのレギュラードライバーとしてWRC世界ラリー選手権に参戦し、現在は同チームのテストドライバーを務めているユホ・ハンニネンが6月13~16日、イタリア・サルディーニャ島で行われるWRC第8戦ラリー・イタリアで1回限りのシリーズ復帰を果たす。
2017年に実現したトヨタのWRC復帰時に、ヤリ-マティ・ラトバラ、エサペッカ・ラッピとともにTOYOTA GAZOO Racing WRTのレギュラードライバーを務めていたハンニネンは、37歳のフィンランド人ドライバーだ。
トヨタでのWRC参戦は前述の2017年シーズンのみとなったが、その高いマシン開発能力はトミ・マキネン率いるチームが走らせるトヨタ・ヤリスWRCの車両開発において重宝され、日本メーカーによる18年ぶりのWRC復帰を支えたほか、現在も開発テストドライバーとして同チームに貢献している。
そんなハンニネンは6月半ば、シリーズ前半戦のラストイベントとなるラリー・イタリア・サルディニアで、トヨタ・ヤリスWRCをドライブする。同ラウンドは地中海に浮かぶサルディーニャ島で開催されるグラベルラリーだ。
2017年のラリー・フィンランドで自身最高位となる3位表彰台を獲得したハンニネンにとって、WRCイベントへの出場は同年シーズン終盤戦の第12戦ラリーGB(イギリス)でクラッシュして以来、約1年半ぶりとなる。
また、ワークスドライバー以外の選手がトヨタ・ヤリスWRCで世界選手権に出場するのはハンニネンがふたり目。以前は2度のWRC王者であるマーカス・グロンホルムが、2019年シーズン第2戦スウェーデンにスポット参戦し総合38位完走を果たしている。
なお、TOYOTA GAZOO Racing WRTはハンニネンがスポット参戦する第8戦イタリアでも、今季これまでのラインアップどおり、オット・タナク、ラトバラ、クリス・ミークを起用しての参戦準備を進めていくという。