2019年F1第6戦モナコGP木曜フリー走行1回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。2番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。チームメイトのピエール・ガスリーは6番手タイムをマークしている。
GP開催直前の月曜日にニキ・ラウダの訃報が伝えられ、メルセデスやレッドブルなどは車体にドイツ語でDanke Niki(ありがとう、ニキ)の言葉を記して初日フリー走行に臨んだ。FP1の始まった午前11時の天候は曇り。気温18℃、路面温度24℃と、例年より涼しめのコンディションだ。
事前の予想通り、メルセデスが序盤から速さを発揮。1-2体制を構築したハミルトンとバルテリ・ボッタスが、タイムを更新し続ける。地元出身のシャルル・ルクレールだけが、0.156秒差の3番手で食い下がっている。4番手にはマックス・フェルスタッペンが上がったが、0.5秒以上遅い。
18分過ぎ、ハースの2台に黒旗が出された。外から見た限りでは、異常はわからない。チーム側の説明では、2台ともにテレメトリーと無線に不具合が出て、ドライバーとまったくやり取りができなくなり、FIAがピットに戻させたとのことだった。
開始後30分過ぎにはハミルトンが、ボッタスにコンマ7秒以上の差を付ける1分12秒932までタイムを更新した。直後にフェルスタッペンが、2番手に上がる。とはいえハミルトンからはまだ、コンマ5秒以上遅い。クビアトがボッタスの0.025秒差まで迫る4番手に付けている。
その後は再びボッタスが2番手に復帰したが、12時7分過ぎにフェルスタッペンが1分12秒165の自己ベストを叩き出し、首位ハミルトンの0.059秒差まで迫った。0.013秒の僅差でボッタス。0.3秒以上遅れて、ルクレール、ベッテルのフェラーリ勢。6番手にルノーのニコ・ヒュルケンベルグ。ガスリーはフェルスタッペンに1秒以上の差を付けられ、しばらく7番手に甘んじた。しかし終了10分前に自己ベストを更新し、ベッテルに次ぐ6番手まで順位を上げた。
トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトが12番手、アレックス・アルボンは約0.1秒落ちの13番手だった。ハースの2台も走行を再開し、ほぼ全車が順調に周回を重ねる中、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)だけはチェック走行後にガレージにこもりきりとなりタイム計測できずに終わった。