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2019年からマカオGPのF3はFIA-F3車両で開催へ。GTやギアレースも継続して開催

2019年05月23日 14:41  AUTOSPORT web

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2019年から開催されているFIA-F3選手権。マカオでもこの車両が用いられることになった。
2019年11月14~17日に、マカオ市街地のギア・サーキットで開催予定の第66回マカオグランプリに向けて、大会組織委員会は5月22日に記者会見を行い、イベントのタイトルスポンサーと暫定レースラインアップを発表した。

 ガードレールが取り囲み、高速の海側とタイトな山側のセクションが組み合わさるむバンピーな市街地コースで、毎年将来F1を目指すドライバーたちが戦いを繰り広げてきたF3マカオグランプリが、2019年に大きな変革期を迎えることになった。2019年、F3マカオグランプリの車両が今季からFIA-F3規定車両に変更されることになったのだ。

 この日の記者会見では、大会冠スポンサーとして6年連続となるカジノ運営のサンシティ・グループ(太陽城集団)が就くことが発表されたほか、組織委員会から今季グランプリで開催される6レースが発表された。

 F3マカオグランプリ=FIA F3ワールドカップについては、2018年まではそれまでのヨーロピアンF3や全日本F3で使用されていたダラーラF31Xシリーズが使われていたが、2019年からスタートしたFIA-F3選手権で使用されているダラーラ製の新車両を用いる意向を発表した。これまでも車両の変更は規定路線と言われていたが、正式に発表されたのはこの記者会見が初となる。

 組織委員会の中のスポーティング委員会では、新たに導入されるFIA-F3車両は現行の旧F3車両に比べてパワフルであり安全性の懸念があるものの、ヘイローの装着など最新のFIAの安全性能が組み込まれているため、適合するだろうとしている。なお大会側では、グリッドの大半がFIA-F3選手権のドライバーで占められることを期待しているという。

 国際イベントとしては、F3のほかにもマカオGTカップ、WTCR世界ツーリングカーカップの一戦としてマカオ・ギアレースの3イベントが開催される予定で、昨年まで同様、GTカップについてはFIAの参画によりFIA GTワールドカップとして開催されると推測される。

 また3レースのほかにも、マカオ・ツーリングカーカップ、グレーター・ベイエリア・GTカップ、そして二輪の第53回マカオモーターサイクルグランプリの3イベントが開催される予定だ。

 2018年までは各国で開催されていたF3の“世界一決定戦”という位置づけだったF3マカオグランプリだが、車両変更により、少なくとも今季はダラーラF31Xで争われている全日本F3選手権勢、ユーロフォーミュラ・オープン勢は参加することができなくなった形となる。