ダニエル・リカルドは、F1モナコGPで2018年の成功を繰り返すチャンスがほぼないことを承知しているが、可能な限り最高の結果を出すため、これまでと同様に精一杯取り組んでいくつもりだという。
ルノーにおける最初の5戦では、トップ10圏内でのフィニッシュがたった一度あったにすぎず、リカルドのパフォーマンスは運の悪さとのR.S.19のペース不足によって台無しとなっている。
着実な週末、スピードの改善、また自身の高いモチベーションがあれば、リカルドは日曜決勝でいくらかのポイントを獲得することができるだろう。しかし結果のいかんにかかわらず、彼が12カ月前にモンテカルロで達成したことを上回ることは考えにくい。
「モナコで2回ポールポジションを獲得して、素晴らしく良い気分だった。1分以上にわたって全力を尽くしていると、アドレナリンが湧き出るんだ」とリカルドはルノーのモナコGPプレビューにおいて話している。
「けれどもモナコで優勝するというのは、夢が現実になるということだ。その前の年に優位なポジションから勝利を逃しているから、なおさら素晴らしいものになったよ」
「ポールポジション獲得と優勝を2019年に繰り返すことはあり得ないだろうけれど、戦うために必要なものすべてがそろっているという事実が覆されることはない。それに可能な限り最高の結果を確実に得るために、これまでと同様に激しくプッシュしていくつもりだ。モナコでは何が起きても不思議ではない」
確かに予測不可能であることはモナコGPの大きな要素であり、そこではドライバーの運命が即座に変わり得る。
スペインGPでは努力が報われなかったことが影響し、リカルドの気分は若干沈んでいた。しかし、力強い走りでモナコGPのポイント圏内に食い込むことができれば、気分も上がってくるだろう。
「スペインでポイントを逃したことで、どうしても少し落ち込んでしまう」と彼は言った。
「僕たちはトップ10圏内にいるはずのマシンで結果を残せなかった。もっと上を目指して、より強力な週末にしなければならない」
「マシンのなかで良い感触を掴んでいたし、週末の間に改善もあり、当然のようにQ3に進出した」
「前にも言ったように、モナコはいつだって楽しいコースだ。だからパフォーマンスを発揮することと、再度ポイントを獲得するという期待とともに現地に向かいたい」