WEC世界耐久選手権のLM-GTEアマクラスに参戦しているTFレーシングは5月22日、2019/2020年シーズンも引き続き同シリーズにフル参戦すると発表した。
“スーパーシーズン”と呼ばれる2018/19年シーズンからELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズを経てWECステップアップを果たしたTFレーシングは、マットブルーで彩られた90号車アストンマーティン・バンテージを走らせる、GTEアマクラスのニューカマーだ。
世界選手権のデビューイヤーとなった今季は、トルコ人ドライバーのサリ・ヨルックとイギリス人ドライバーのチャーリー・イーストウッド、ユアン・ハンキーのトリオで開幕戦スパと、シーズン2度目のスパラウンドとなった第7戦でクラス2位表彰台を獲得。
また、アストンマーティンワークスドライバーのジョナサン・アダムを迎えた第3戦シルバーストンと第4戦富士でも同2位に入る活躍をみせ、来月のル・マンではチームランキング3番手で最終戦を迎えることになる。
そんなTFスポーツは参戦2年目となる2019/20年シーズンも、引き続きアストンマーティンのカスタマーチームとして世界選手権に挑むとアナウンス。しかし、シリーズに投入する車両については今季、GTEプロクラスでデビューした第2世代の『バンテージAMR』がアマクラスでも使用可能となることから、4.0リットルV8ターボエンジンを搭載した新型モデルを導入することになるという。
なお、TFスポーツは今シーズンのブリティッシュGTで、LM-GTE規定車と多くの部分が共通化された新型アストンマーティン・バンテージGT3を使用しているほか、ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップでもオマーン・レーシングとのジョイントチームで同型モデルを運用している。
2度目のWECスパで、チーム初のポールポジションを獲得したTFスポーツのトム・フェリアー代表は「我々はつねに世界選手権への参戦継続を目指してきた」とコメント。
「GTレースの最高レベルの場で戦い続けるため、その舞台裏では懸命に努力してきたんだ」
「我々のエントリーが無事に受け入れられ、新しいアストンマーティン・バンテージAMRでシルバーストンに戻れることを大いに期待している」
TFスポーツによると、ドライバーラインアップを含むプログラムの詳細は後日発表される予定だという。