平田オリザ脚本の舞台『転校生』の「女子校版」「男子校新版」のキャストが発表された。
1994年に初演された同作は、「朝起きたらこの学校の生徒になっていた」と語る転校生を受け入れる高校生たちの1日を捉えた「同時多発」会話劇。他愛のない会話の中に高校生たちの日常、社会への好奇心、大人への不信感、将来への不安が描かれる。8月17日から東京・新宿の紀伊國屋ホールで上演される今回は女子校を舞台にしたオリジナルの「女子校版」と、平田が改訂版として新たに翻案した「男子校新版」の2バージョンを上演。演出は本広克行が担当する。
出演が発表されたのは、応募総数2128人から選出された男女の計42人。「女子校版」には、愛わなび、天野はな、上野鈴華、小熊綸、金井美樹、川崎珠莉、川嶋由莉、齋藤かなこ、榊原有那、指出瑞貴、里内伽奈、澤田美紀、田中真由、西村美紗、根矢涼香、羽瀬川なぎ、廣瀬詩映莉、藤谷理子、星野梨華、増澤璃凜子、桃月なしこ、「男子校新版」には足立英、荒澤守、荒田至法、飯阪翔、伊藤凜、岩井克之、宇野拓、梅田優作、遠藤龍希、狩野健斗、河合拳士朗、河口勇太朗、佐瀬清隆、佐藤雄大、田中俊介、中嶋海央、長畑勝己、那須一南、広田亮平、松本翔太郎、松谷優輝が出演する。
チケットの販売は6月22日からスタート。8人以上の「グループ観劇」の予約も受け付けている。「女子校版」「男子校新版」の上演スケジュールなどの詳細はPARCO STAGEのオフィシャルサイトで確認しよう。
■本広克行のコメント
2015年の初演は、僕自身の演劇のノウハウと映像のテクニックを全て吐き出して作った舞台で、面白かったですね。
今回は「役者として本気で覚悟が決まった方」を募集したところ、前回よりも応募総数も多く、非常にみなさんが高いコミットで応募してくれたので選ぶのが大変でした。
出演者みんなのエネルギーをかき集めて、この夏の「転校生」もまた面白い舞台にしたいと思います。