エアトリは5月22日、公的年金に関する調査の結果を発表した。調査は今月9日から13日にかけて実施。20代から70代の男女1211人から回答を得た。
公的年金の受給開始年齢の繰り上げ・繰り下げ制度の認知度を聞いたところ、20代の認知度は70.6%と、全ての世代の中で最も低かった。年代が上がるにつれて認知度が高まり、60代と70代では9割以上にのぼる。
年金未受給者が退職後にやりたいこと1位「旅行」
受給開始年齢を自由に選べ、年齢に応じて受給額が変わる制度についてどう思うか聞くと「賛成」が46.8%で最多だった。「反対」は11.7%、「どちらとも言えない」は41.5%だった。「反対」は若い世代に多く、反対理由としては
「引き上げをした所でじゃあ働いて給料をもらえる場所はあるのか?という話です。働く事が出来ない状態で無理な引き上げをするとその人達はどうしていけばよいのでしょうか?若い人の負担が増えるばかり何も解決しません(30代女性)
「現在でさえ年金をもらうためのハードルがあがっているのに、自分がその世代になった時、はたして本当にもらえるのかどうか、もらえない気がするから」(40代女性)
などの声が出ている。
もし自由に受給年齢を決められる場合、何歳からの受給を希望するか聞いた。最も多かったのは「65~69歳」(43%)。「60~64歳」(31.4%)と合わせると、約7割が60代での受給を希望していることになる。70代以上を選んだ人は約2割だった。
「60代」を選んだ人からは、
「体がつらくならない年齢でもらう。健康なうちに旅行したい」(60代男性)
「体力的とか社会状況で就職するのが難しく働けなくなるのがこの年齢のような気がする」(60代女性)
と、定年退職と共に受給して余暇を楽しみたいという意見が見受けられた。「70代以降」を選んだ人は、年金をあてにしていない若年層か、現在も働いていて収入があるシニア層がメインとなっている。
現在年金をもらっていない人を対象に、退職後にやりたいことを複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「旅行」(88%)。2位「食べ歩き」(33.4%)、3位「運動」(32%)を大きく引き離した。