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JLOC 2019スーパーGT第2戦富士 レースレポート

2019年05月21日 17:21  AUTOSPORT web

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マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋 佑弥)
SUPER GT Rd.2
FUJI Speedway RACE REPORT

TEAM JLOC
88号車マネパ ランボルギーニ GT3 小暮卓史/元嶋佑弥
87号車T-DASH ランボルギーニ GT3 高橋翼/アンドレ・クート

公式予選
日付:2019年5月3日(金)
天候:晴
予選結果:88号車10位、87号車19位
観客動員数:3万5800人

88号車が10位を獲得、明日の長いレース2台で結果を目指す
 連休のビッグイベントとなる富士500kmレース。ロングのレースが得意なJLOCは期待をもってサーキット入り。晴天のもと予選日が始まる。

 公式予選、88号車がQ1を7番手で突破し最終結果10番手に、87号車はアタック中に他車に追突されてしまった影響で19番手となった。明日はJLOCの得意とする長いレース、2台で協力してポイントを目指す。

87号車エンジニアSeiji Hiraiコメント
「公式練習は決勝レースを想定してタイヤ選定を中心に作業をしました。公式予選Q1はクート選手が担当。タイヤを温めアタックラップに入ったところで他車に後ろから当てられてしまい、次のラップに再度アタックするもタイヤのピークが終わってしまっていたのとフロアのダメージの影響で残念ながらQ1突破できなかった」

87号車Tsubasa Takahashiコメント
「午前中のフリー走行ではセットアップとタイヤが良い方向に向かず、多少不安が残るなか予選をむかえた。Q1はアンドレ選手が担当し、攻めのアタックをしてきてくれたが19番手。チームと何が原因だったかを話し合い、翌日の決勝に備えたい」

87号車Andre Coutoコメント
「500kmと長いレース、決勝に向けてセッティングが良くなることを願っている。明日は自分たちのベストを尽くしたい」

87号車Kiyoto Fujinamiコメント
「フリー走行ではアンドレ選手、高橋選手にセットアップを進めて頂きすごく乗りやすい車に仕上げてもらいフリー走行は不安なく走ることができた。Q1は19番手、決勝に向け追い上げる為に作戦などについて話し合いをした」

88号車エンジニアMasafumi Katsumataコメント
「Q1担当は元嶋選手、フロント左側のタイヤ内圧トラブルを抱えたままのアタックだったがQ1突破。続いてのQ2は小暮選手が担当し10番手を獲得」

88号車Takashi Kogureコメント
「Q2を担当。結果は10番手とまずまずの結果だったが、決勝に対してかなり期待は持てた。アタック内容としては悪くはなく、ミスもなかったが、自身としては結果には納得していない。今後はさらにマシンの理解度を増やし、レベルの高い走りをしたいと思う」

88号車Yuya Motojimaコメント
「フリープラクティスから手応えがあった。予選ではトラブルを抱えながらもQ1を突破でき、決勝へさらに自信を持てた。翌日の決勝を見据えたタイヤ選択もできているので、レースでは充分に結果を残せるポジションにつけることができた予選日だった」

決勝レース
日付:2019年5月4日(土)
天候:雨/曇
決勝結果:88号車3位、87号車11位
観客動員数:5万6000人

88号車が2戦連続ポイント、3位表彰台を獲得!
 好天からスタートした決勝日。状況は午後から変わりウォームアップから雨が降り始める展開となり、スタートタイヤの選択から各チーム悩まされる状況に。

 最終的に全チームほぼウエットタイヤでの決勝スタート。雨量も増加し途中赤旗中断になるまでコンディションが悪化する。そのような状況のなかJLOCの2台はポジションを上げて順調にレースを進める。

 最終スティント88号車は4番手、87号車も9番手と大幅ポジションアップし、終盤さらに追い上げていく展開に。88号車はオーバーテイクを決めて2戦連続入賞の3位表彰台と最高の結果に、87号車はラスト数周でタイヤ無交換の影響によりグリップダウンが生じ11位となった。

87号車エンジニアSeiji Hiraiコメント
「ウォームアップはドライバー3名で車両の確認を行った。決勝スタートはクート選手が担当。レース前に降り始めた雨のため、ウエットタイヤを選択。ドライ寄りのセットだったため序盤の降雨量だとなかなかペースが上がらなかったが、コンディションの変化に伴い順位を上げていき40周目にピットイン、藤波選手にドライバー交代し、ドライタイヤに交換した」

「藤波選手も順調に走行を続けポイント圏内がみえる状況でピットイン、高橋選手にドライバー交代し、タイヤ無交換でコースに送り出す。想定通りのレース展開で9番手まで順位を上げたが、ラスト3周のところでリヤタイヤが終わってしまい結果11位でポイントを取る事ができなかった」

「車両の速さはあると思うので、今回のレースを分析して次回のレースに挑みたい」

87号車Tsubasa Takahashiコメント
「自分は3スティント目を担当。二人がポジションを徐々に上げてきたお陰で、僕のスティントではタイヤ無交換の戦略もありポイント獲得圏内まで順位を上げることができた」

「自分も序盤・中盤とポジションを上げることができたが、残り8周あたりからタイヤの磨耗が酷くなってしまい最終的に11位でレースを終えた。なんとかチームにポイントを持ち帰りたかったが、それが叶わずとても残念だ」

87号車Andre Coutoコメント
「自分が担当したファーストスティント。スタート前に雨が降り出すも天候が改善すると考えていたが、雨量が増して赤旗中断となった。自分たちの車はドライ寄りのセットアップだったのでヘビーウエットの際はグリップ不足で苦戦したが、路面が乾いてくるとコース上で一番速く走ることができた。しかしながらリカバリーするには残念ながら少し遅かった」

「その後、残り2周で9番手まで順位を上げ8番手の車両に迫るも、残念ながらタイヤが終わってしまい、チームメイトがポジションを守る為に彼のベストを尽くしたが残念ながら11位となった」

87号車Kiyoto Fujinamiコメント
「決勝では2スティント目を担当。スタートはウエットコンディションも自分に変わる時には路面も乾き始めスリックタイヤに変えコースイン。とにかくプッシュし高橋選手に絶対バトンを渡すと強い気持ちをもち走行した」

「順位は上げることができ、最終スティントの高橋選手にバトンを渡すことができた。高橋選手もペースが良くポイント圏内の順位までポジションアップするも、残り8周あたりからタイヤの磨耗がすごく11位でレースを終えた」

「ポイント圏内まで追い上げられただけにポイントを獲得する事ができず悔しいですが、次戦に向けては良い収穫もあり期待できると思います!」

88号車エンジニアMasafumi Katsumataコメント
「決勝スタートは元嶋選手が担当、ウエットコンディションの為セーフティカースタートとなった。途中セーフティカーが入ったり、赤旗中断したりと荒れたレーススタートとなったが、元嶋選手の頑張りで、ドライとウエットのチェンジオーバーまできっちり運んでもらった」

「セカンドスティントは小暮選手。当初ニュータイヤの予定だったが、ユーズドのスリックで走ってもらった。速いペースかつタイヤもセーブしてもらい、実質4番手まで上がった」

「小暮選手とメカニックのおかげで、タイヤ交換を2本にし、3番手の車の真後ろでピットアウト。ラストスティントは元嶋選手の頑張りで、コース上で3番手の車をオーバーテイクして、3位表彰台を獲得」

88号車Takashi Kogureコメント
「スティントの2番目を自身が担当。1スティント目と最終は元嶋選手が担当しレースに挑んだ。自身のスティントは初めダンプコンデションのドライタイヤでの走行だったが、マシンバランスも良く攻め込んだ走りができた。ラップタイムも良く、かなりライバルをパッシングする事ができ、結果として3番手まで上がった」

「最終スティントの元嶋選手も素晴らしい走りで最後の3周で他車をパスし、3位表彰台を獲得することができた。チームスタッフ、スポンサー、関係者には本当に感謝しています。また今後はさらに上を目指して頑張ります」

88号車Yuya Motojimaコメント
「ドライコンディションを望んでいたが、残念ながら雨のなかのスタート。荒れたコンディションでも順位をあげて小暮選手に渡すことができた」

「その後の小暮選手の追い上げが素晴らしく、そのおかげで4番手で最終スティントを走り出すことができた。タイヤは2輪交換だったがタイヤのパフォーマンスが素晴らしく、最後までペースを落とすことなく走り切れ、表彰台も獲得できうれしく思う」

監督コメント
「スーパーGT第2戦富士500キロ。チームはロングレースが得意です。新しいメカニックもやる気十分! 戦略は87号車、88号車ともに硬いタイヤを選択し、予選より決勝を意識していきます」

「スタートは生憎の雨。スタートドライバーはまずは次のドライバーに渡す為、慎重に状況を考え安全なドライビングをお願いした! しかし両車ともに確実に順位を上げていく」

「最終スティントは両車ともに勝負に出て、87号車は無交換、88号車は2本交換を選択。両ドライバーには難しい状況だが、上位を目指す為にチームは指示を出した。頑張ってほしい!」

「お陰様で、88号車は3位表彰台を獲得! しかし87号車はポイント圏内から脱落してしまい11位フィニッシュとなりました」

「チームの車両は2台揃って昨年より速くなっていると感じているので、次からのレースも充分勝機はあると思います。スポンサー様、ファンのみなさま、ぜひ鈴鹿をご期待下さい!」