ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとダニロ・ペトルッチのふたりがMotoGP第5戦フランスGPで、表彰台に上った。2位を獲得したドヴィツィオーゾは今日の結果に満足しているとしつつも、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)と争うには改善が必要と語った。
ドヴィツィオーゾは決勝レースを4番手からスタート。オープニングラップの2コーナーでは他ライダーとの接触によりポジションを落とし、1周目を7番手で終えた。しかしそこから追い上げ、4周目には3番手に浮上。終盤に2番手につけると、ペトルッチとの接戦を繰り広げながらもポジションを守り切り、2位でチェッカーを受けた。
「今週末はトリッキーなコンディションだったから、とても満足している」と、ドヴィツィオーゾは第2戦アルゼンチンGP以来の表彰台獲得について語った。
「最終ラップにはダニロを振り切らなければならなかった。いいバトルだったよ。ダニロのことはよくわかっていたから、その速さには驚かなかった」
一方で、ドヴィツィオーゾはマルケスと争うには現状、不十分だと考えているようだ。
「マルケスとシーズンの最後まで戦いたければ、さらなる改善をしていかなければ。(今日は)チェッカーフラッグまで、マルケスのようなペースを維持できなかった。というのも、リヤタイヤのグリップが落ちてしまったからなんだ」
ドヴィツィオーゾのチームメイト、ペトルッチはフロントロウの2番手からスタート。2周目でラインを外してポジションを落とすが、終盤には3番手に浮上し、ドヴィツィオーゾと2番手争いを展開。2番手を奪うには至らなかったものの、ペトルッチにとって2018年のフランスGP以来、そしてドゥカティ・チームに移籍して初の表彰台獲得となった。
「すばらしいレースだったし、表彰台に返り咲くことができてうれしいよ」とペトルッチは1年ぶりの表彰台獲得に喜びを表す。
「一時は6番手にまでポジションを落としてしまったけれど、落ち着いて攻め、懸命にギャップを詰めた。終盤には、アンドレア(・ドヴィツィオーゾ)とすばらしいバトルができた。アンドレアは加速がよく、僕はブレーキングで差を詰めることができたけれど、十分ではなかったね。それに、チームメイト同士で危険を冒したくもなかったから」
表彰台の左右を占めたドゥカティ・チームのふたり。しかし、レース後の会見では、ドヴィツィオーゾとペトルッチともに、マルケスと争うには改善が必要だとも述べている。マルケスとホンダのパッケージに、ドゥカティ・チームはどう挑んでいくのか。