26日に決勝レースを迎える第103回インディアナポリス500マイルレース。20日に行われたプラクティス走行は、ポールポジションを獲得したシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)がトップスピードを記録した。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、最多となる98周を走行し22番手で走行を終えた。
2日間に渡る壮絶な予選を終えた翌日は、2時間のプラクティス走行が行われた。この走行を合わせて、決勝レース前にスケジュールされているのは2回の短いプラクティスのみ。各車は積極的に走行を重ね、レースセットアップを確認していく。
大きなクラッシュもなく2時間で2469周を走行。この日最速スピードを記録したのは、ポールポジションを獲得したパジェノーだった。
昨年はチームメイトのウィル・パワーがインディカーGPを制し、その勢いでインディ500も初制覇するダブルを達成。パジェノーは、ポールポジションを獲得し、パワーの再現を狙っている。
「いい日だったね。今日は、ずっとレースの準備をしていた。チェックする項目がたくさんあり、レースへの準備を整えていったよ。プラグラムをリードしていると感じている。ポールからスタートできるし、ここで最も速いマシンだと感じている。トラフィックでもフィーリングはいいよ。もう少しグリップをみつける必要があるだけで、素晴らしいマシンを準備したいね」とパジェノー。
2番手にチームメイトのジョセフ・ニューガーデン。3番手は、予選落ちの危機を脱出したジェームズ・ヒンチクリフが入った。
14番手グリッドから決勝レースに挑む佐藤琢磨は、この日の最多となる98周を走行した。
「生産的な日だったと思います。今日はパック(集団)走行を行いたくさんのことを学べました。涼しい日になったので、クルマにつけることができましたね。カーブデイ前に、まだやるべきことがいくつか残っています。今日はかなりいいデータを手にしたと思いますよ」
「コンディションは最初の3日間に似ていましたね。週末になると寒くなるとは思わないし、もし寒くなったとしても、どのドライバーもパックになってレースがしたいと思っているでしょう」
「気温がより高くなれば、間隔は離れていく。それが僕たちにとってポジティブな最後を迎えることができると思っています。いい可能性を秘めていると感じていますが、もう少し仕事を必要としていますね」と琢磨。22番手となったがポジティブな1日を送ったようだ。
14日から続いた走行はいったんストップし、明日からは、決勝レースに出場する33人がそれぞれ分かれて18の都市でキャンペーンを行うメディアツアーを実施。佐藤琢磨はオハイオ州コロンバスへ向かう。
再び走行が行われるのは、決勝前最後の走行となる24日金曜日のカーブデイ。そして26日に200周500マイルの戦いが幕を開ける。