ルイス・ハミルトンは、今季の予選ペースがメルセデスF1のチームメイトであるバルテリ・ボッタスに対し、平均して劣っている理由を解明したいと考えている。
現チャンピオンのハミルトンは、シーズン開幕戦のオーストラリアGPでポールポジションを獲得したが、第2戦バーレーンGPではフェラーリがフロントロウを独占した。
メルセデスは第3戦中国GP、第4戦アゼルバイジャンGP、第5戦スペインGPの予選で再度優位に立っているが、ここでもボッタスがハミルトンを下している。このことで、ハミルトンは自身とW10から、どうすればより速さを引き出せるかを理解したいと思うようになったという。
「マシンはほぼ同じセッティングになっている。つまり問題は、僕がどうドライビングをしているかということだ」とハミルトンは言う。
「レースでは少し異なるタイヤの使い方をしていて、多くの場合、僕のほうが少しばかりタイヤを長くもたせることができる。現状ではその恩恵を受けていて、それが今でもアドバンテージになっている」
「マシンは間違いなく素晴らしいものなのだが、オーストラリアから全体的に悩まされていて、それ以降同じような問題を抱えているんだ。オーストラリアでの予選は良かったというだけだ。ほんのコンマ1秒差をつけただけだった」
「上手くいっているときは、もっと違う感じになるはずなんだ。バルテリはマシンに上手く順応していて、かなり満足しているようだ」
ハミルトンは土曜午後のパフォーマンスを改善するための答えを探り出すべく、モナコまでの1週間を、ファクトリーでクルーと共に問題を掘り下げながら過ごすという。
「今後もファクトリー内で焦点を当て続けるべき領域があることは明らかだ。今週は確実に理解できるよう集中していくつもりだよ」
「結局のところ、各部署やエンジニアを回って話をすることになると思うんだ。そして次のレースで上手く使えるようなデータを、できる限り作っておく」
「金曜と土曜は僕にとって、素晴らしく良い日にはなっていない。だから目標はそこを改善することだ。レースでは、パフォーマンス面でも日曜日の結果という点でも、本当に強さを発揮できているから満足はしているよ」
ハミルトンは2019年のマシンについて、不満を抱いているわけではないことをはっきりと述べている。
「素晴らしいマシンだよ。これはただ、僕のドライビングスタイルとマシンの作動領域の問題なんだ。マシンが常に望むようには機能してくれないというだけだ。これまでのなかでも最高のマシンだよ」