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レッドだけじゃない! 横浜流星、山田裕貴ら“スーパー戦隊”出身の俳優たちが活躍

2019年05月21日 06:51  リアルサウンド

リアルサウンド

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 日曜朝に放送されている「スーパー戦隊シリーズ」(テレビ朝日系)は、ネクストブレイク俳優の宝庫。過去に“レッド”と言われる主人公を演じてきたのは松坂桃李、千葉雄大、竜星涼、志尊淳……と、人気役者たちがズラリ。だが実は、“レッド以外”のヒーローを演じたキャストにも、いま大活躍の俳優が多くいることをご存知だろうか。


【写真】懐かしのピンク髪“ゆりゆり”


■横浜流星


 今年1月期に放送された『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で、ピンクヘアがトレードマークの男子高生・由利匡平(通称:ゆりゆり)役を演じて大ブレイクを果たした横浜流星は、『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014~2015年)のトッキュウ4号(ヒカリ役/カラーはグリーン)。


 『はじ恋』で一躍時の人となった横浜だが、芸能界入りは小学6年生。ファッション雑誌『ニコ☆プチ』や『nicola』(共に新潮社)でモデル活動を行ってきたほか、『トッキュウジャー』放送後にも、途切れることなく映画『オオカミ少女と黒王子』『キセキ -あの日のソビト-』といった話題作に出演してきた。


 昨年には『honey』『兄友』『虹色デイズ』という3本が立て続けに公開されるなど、その後も映画を主戦場に活躍。若い世代を中心に、すでに“実写映画のおなじみキャスト”のひとりとなっていただけに、初のプライム帯連ドラへのレギュラー出演となった『はじこい』でのブレイクは、ある意味、必然とも言えるだろう。


 現在は主演映画『チア男子!!』が公開中のほか、秋には『いなくなれ、群青』の公開も控えるなど破竹の勢い。世間の注目を一身に浴び、今まさに正念場を迎える横浜の活躍から目が離せない。


■高梨臨


 その『はじこい』で、ゆりゆりの東大受験講師であり、春見順子(深田恭子)の元同級生・牧瀬朋奈役を演じていた高梨臨も、実はヒーロー出身。『侍戦隊シンケンジャー』(2009~2010年)で、シンケンピンク(白石茉子役)として悪と戦っていたことは、意外と知られていないかもしれない。


 2005年に芸能界入りした高梨は、タレントとしての活動を経て同作に抜擢。その後、主演を務めた映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』(2012年)での演技が高く評価され、2014年には朝ドラ『花子とアン』(NHK総合)に出演。ヒロイン・はな(吉高由里子)の同級生役を演じ、一気に知名度を上げた。


 以降、『ヒガンバナ』シリーズ(2014年・2016年/フジテレビ系)、『Dr.倫太郎』(2015年/日本テレビ系)、『5→9~私に恋したお坊さん~』(2015年/フジテレビ系)などドラマを中心に経験を重ね、2017年に放送された主演ドラマ『恋がヘタでも生きてます』での強くて弱い、なにより可愛いゲームプロデューサー役も好評を博した。


 主演を張る一方で、バイプレイヤーとしても名高い高梨。昨年結婚し、以前のインタビューで「役に対してすごく素直に飛び込めるようになりました」と明かしているだけに、今後ますます女優としての幅を広げることになりそうだ。


■山田裕貴


 現在放送中の朝ドラ『なつぞら』(NHK総合)で、菓子屋「雪月」の息子・雪次郎に扮しているのが山田裕貴。山田は『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011~2012年)のゴーカイブルー(ジョー・ギブケン役)を演じており、これが本格的な俳優デビュー作である。


 そんな山田の“出世作”について考えてみたのだが、いい意味で思い浮かばないというのが正直なところ。もちろん『HiGH&LOW』シリーズなどでも抜群の存在感を示してきたが、“気づけばいる”のが山田裕貴であり、それこそが彼の強みとも言えそう。


 山田自身は、SNSのフォロワー数が増えるごとに“感謝の舞”をアップしたり、バラエティで芸人並みのパフォーマンスを披露したりと、根っからのお調子者。これまで好青年から悪役まで、どんな人柄も巧みに表現してきた山田だが、とりわけ雪次郎役は自身のキャラクターと相俟ってイキイキとした輝きを放出中。それだけに、今作が山田のターニングポイントとなることは間違いなさそうだ。


■飯豊まりえ


 昨年放送された『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)の西留めぐみ(通称:メグリン)役でブレイクを果たした飯豊まりえも、ヒーロー出身。『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013~2014年)で、キョウリュウバイオレット(弥生ウルシェード役)を演じていた。


 元来モデルである飯豊は、2008年に「avex kids×ニコ☆プチ公開モデルオーディション」でグランプリを受賞し、2011年まで『ニコ☆プチ』専属モデルとして活躍。その後も『nicola』『Seventeen』(集英社)のモデルを務め、現在は『MORE』(集英社)『Oggi』(小学館)の誌面を飾っている。


 一方、女優としても『MARS~ただ、君を愛してる~』(2016年/日本テレビ系)のヒロイン・キラ役で注目を集め、2017年には『マジで航海してます。』(MBS)で武田玲奈とW主演を努めるなど、着実にステップアップを続けてきた。


 屈託のない笑顔と透明感で、同世代から圧倒的な支持を集める飯豊は『にじいろジーン』(関西テレビ)のレギュラーを務めたり、映画『名探偵ピカチュウ』で声優に挑んだりと、活躍の場を拡大。5月22日より放送される5夜連続スペシャルドラマ『白い巨塔』(テレビ朝日系)、今秋には映画『いなくなれ、群青』、『惡の華』の公開も控えるなど、その勢いは止まらない。


 この先も、“レッド以外”のヒーローを演じる俳優から、ドラマ・映画界を担うヒーロー・ヒロインが生まれる可能性は大。横浜らの活躍と共に、さらなる新星の誕生にも期待したい。


(nakamura omame)