マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がMotoGP第5戦フランスGPで今季3勝目を挙げた。このポール・トゥ・ウインは、ホンダにとってロードレース世界選手権の最高峰クラスにおける300勝目という節目の勝利。マルケスはフロントにソフトタイヤを履くという、自身としては初めてのタイヤ選択で、この優勝を挙げた。
天候が懸念された決勝レースはドライコンディションとなったが、気温は15度と低め。そこでマルケスは、前後ともにソフトタイヤを選んだ。「レースでフロントにソフトタイヤを選択するのは初めてだったと思う。けれど、それが最も安全な選択だった」ということだ。
レースでは、序盤にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)、ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)と激しいトップ争いを演じた。それでも7周目にトップを奪うと、少しずつリードを築いていく。その後の展開はマルケスにより計算されたものだった。
「(後ろとの)ギャップを築くことができるまで、コンスタントに走るよう集中してプッシュした。アドバンテージが2秒差になると、1分32秒後半で走るようにしたんだ」
ギャップをコントロールしたマルケスはトップでチェッカーを受け、今季3勝目を飾った。この勝利でホンダは、ロードレース世界選手権の最高峰クラスにおける300勝目を挙げることになった。
マルケスがフロントにソフトタイヤを選ぶことができたのは、今季になって2、3通りの乗り方をすることができるようになったことが要因にあるようだ。マルケスの進化はとどまることを知らない。