全日本F3選手権第5戦は5月19日、大分県日田市のオートポリスで21周の決勝レースが行われ、スタート直前に雨が降り出すスリッピーなレースをサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が制し、オートポリス戦を完全制覇した。2位は大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、3位は大津弘樹(ThreeBond F319)となった。
第3戦の結果でグリッドが決まるため、ポールポジションはサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)となった第5戦。迎えたスタートでは、フェネストラズがわずかに遅れる一方、好スタートを決めたのは第4戦後「スタンディングスタートで戦いたい」と語っていた2番手スタートの大湯都史樹(TODA FIGHTEX)。また3番手スタートでのエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)も好スタートを決めるが、1~3コーナーまでの攻防で大湯、フェネストラズ、アーメドという順位に変化した。
一方、降り続く雨は少しずつ路面を濡らし続けており、だんだんとスリックでの走行が厳しくなり始めた。いち早くピットに戻りレインタイヤを履いたのは、6番手につけていた河野駿佑(RS FINE K&N F318)。ただ、その後雨脚が弱まったためかスリック勢のタイムは落ちず、レインへ交換したマシンたちはラップダウンになってしまった。
4位争いは混戦となったが、21周目のターン1で小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がややアウトにはらみ、その間隙を突いた片山義章(YTB by Carlin)が4位フィニッシュ。小高が5位、この週末かみ合わないレースウイークとなった宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)が6位で1ポイントを持ち帰ることになった。
全日本F3選手権第5戦オートポリス 決勝結果 Pos.No.MCDriverCar NameCarLapsGrid111サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3F314/スピース21122大湯都史樹TODA FIGHTEXF319/トダ212312大津弘樹ThreeBond F318F318/スリーボンド東名21548片山義章YTB by CarlinF315/スピース219537小高一斗カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス217636宮田莉朋カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス21877シャルル・ミレッシYTB by CarlinF317/スピース206835河野駿佑RS FINE K&N F318F318/HWA204951アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3F315/スピース19101013三浦愛ThreeBond F314F314/スリーボンド東名19121128M山口大陸タイロクレーシング28号F315/スピース1911R5M久保田克昭Planex・スマカメ F3F315/トヨタ-トムス714R30MDRAGONTEAM DRAGON F3F314/スピースDNS13失格65エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3F312/スピース143 ファステストラップ:サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3) 1'46.214(20/21) ペナルティ: No.7は、2019全日本フォーミュラ3統一規則 第21条1.違反(ピット作業人数の超過)により、ドライビングスルーペナルティを科したが、レース終了のため、不履行により競技結果(38'11.496)に対して30秒ペナルティを科す。
No.65は、国際モータースポーツ競技規則付則L項 第4章 第5条(ピット出口のホワイトラインカット)違反により、ドライビングスルーペナルティを科したが、全日本フォーミュラ3統一規則 第15条9.を適用し失格とする。