インディカー・シリーズ第6戦にスケジュールされた第103回インディ500。18日に行われた予選1日目は、予選通過が確定するトップ30を目指して壮絶なアテンプト合戦が繰り広げられた。
F1モナコGP、ル・マン24時間、そしてインディ500を制するトリプルクラウン達成を目標にインディ500に参戦したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・レーシング)は、5度のアテンプトを行うも、31番手と惜しくも通過ならず。明日のラストロウシュートアウトで最後尾グリッドの3枠を争うことになる。
「困難な1日だし、困難な週が続いている。今朝のコンディションはそれほど悪くなく、調子よく走ることができた。(最初のアテンプトは)リヤのパンクもあり、トラックが少し良くなる夕方まで待つことを決めた」
「結局、いいペースで走行することはできず、最後のアテンプトもトップ30には不十分だった。だから、明日もう一度トライしなければならない。そして、できる限りクリーンにミスすることなく4周を走行する必要がある」
「チームにとっては難しい時期だけど、落ち着いて集中し続ける必要がある。明日、6台中3番手以内に入る速さを見つけることができると思っているよ」とアロンソ。
昨年も予選1日目で33番手以内に入れず涙を呑んだジェームズ・ヒンチクリフ(アロウ・シュミット・ピーターソン)も、再び予選落ちの危機を迎えている。
ヒンチクリフは最初のアテンプト中に大クラッシュを喫しマシンを大破。ケガはなく、スペアカーでの再アテンプトを3度試みたが、ラストロウシュートアウトにまわることとなった。
「このギャップが僕たちにはわかならいけど、かなり僅差だった。7号車、77号車、60号車からみんなが助けに来てくれて、スペアカーを出すことができた。ロードコース用のクルマなので、期待することはできなかったよ」
「走行を行い、いくつかの変更を加え、スピードをみつけることができた。でも十分ではなかったね。ラッキーなことに、明日チャンスがあるんだ」
「多大な信頼を寄せているクルーたちがいる。彼らは、かなり悪い状況から立ち直るために多くのことをしてくれた。僕たちは団結して、明日もう少しの速さを見出し、予選通過を決めなければいけない」とヒンチクリフ。
19日は午前中に6台による30分のプラクティス走行を終えた後、12時15分から13時15分がラストロウシュートアウトとなり、ヒンチクリフから順にマックス・チルトン(カーリン)、アロンソ、セイジ・カラム(ドレイヤー&レインボールド)、パトリシオ・オワード(カーリン)、カイル・カイザー(ユンコス・レーシング)の順でアテンプトを行う。