トップへ

第103回インディ500予選1日目:トップは伏兵ピゴット。琢磨はグリッドが確定。アロンソは31番手で通過ならず

2019年05月19日 07:31  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

アテンプトへと向かうスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング
インディカー・シリーズのメインイベントとなる第103回インディ500。18日に予選1日目の走行が行われ、エド・カーペンター・レーシングのスペンサー・ピゴットがトップスピードを記録した。

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は14番手となり、このポジションでグリッドが確定。フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・レーシング)は、31番手となり19日に行われるラストロウシュートアウトで決勝進出の3枠を争う。

 4日間のプラクティス走行を終え、予選を迎えた第103回インディ500。まずは前日のくじ引き順に1回4周の平均速度を計測するアテンプトが行われる。

 ファストフライデイでトップスピードを記録したコナー・デイリー(アンドレッティ・オートスポート)がくじ引きでトップアタッカーに。しかし、4周平均227.921mphとスピードは伸びず。

 続くスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)が1周目を230.800mphで走行。徐々にスピードを落とすも平均230.083mphと好アテンプトを見せた。

 3番目のアレクササンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は230mph台のスピードが出せず、続いて昨年ポールポジションを獲得したエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)がアテンプトへ。

 カーペンターは1周目を230.028mphを記録するも、ピゴットのスピードには届かず平均229.349mphで2番手に。

 エド・カーペンター・レーシングのふたりに届かないアテンプトが続くなか、9番目のアテンプトとなった昨年のウイナー、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が好アテンプトをみせる。

 2周を230mph台で走行したが、残り2周でスピードを落とし、ピゴットにはわずかに及ばず、パワーは平均230.081mphを記録し、カーペンターの前につける。

 16番目のアテンプトはエド・カーペンター・レーシングのエド・ジョーンズ。1周目を231.015mphとここまでのトップスピードを記録。しかし、2周目を230.070mph、3周目を229.110mph、4周目を227.595mphと落とししまい、3番手でアテンプトを終える。

 そして、佐藤琢磨がアテンプトへと向かう。ウォームアップラップは215.596mphとスピードに乗れず、1周目を228.779mph、2周目を228.257mph、3周目を227.866mph、最後は228.299mphで走行。平均228.300mphはここまでの9番手だ。目標としているポールシュートアウトには厳しいアテンプトとなった。

 18番目のアタッカーはインディカーGPで復活の勝利を挙げたシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。1周目を230.521mphと好走。2周目には229mph台に落ち平均229.854mph。ジョーンズを上回るも、パワーには届かず3番手に。


 フェルナンド・アロンソは20番目にアテンプトへ。しかし、スピードは伸びず平均225.225.113mphでここまでの最下位となった。

 23番目のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は230mph台に入れず10番手、続くジョセフ・ニューガーデンはチームメイトふたりに届かず4番手となる。

 昨年は予選落ちの涙を呑んだジェームス・ヒンチクリフ(アロウ・シュミット・ピーターソン)。今年も試練が訪れる。

 27番目のアテンプトとなったヒンチクリフは、1周目を228.159mphで走行。しかし2周目のターン2でスピンを喫し、激しくウォールにクラッシュ。ヒンチクリフに大きなケガはなかったが、「悪夢だよ」とインタビューに答えている。


 各車スピードが伸び悩む中、35番目に登場したルーキーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)が1周目を229.669mphで走行。平均229.033mphでまとめエド・カーペンターの後ろとなる7番手を記録する。

 全車が1回のアテンプトを終え、トップはピゴット。パワー、パジェノー、ニューガーデンとペンスキー勢が続き、5番手にジョーンズ、6番手にカーペンターとトップ6をシボレー勢の2チームが独占する。

■30番手以内を目指し白熱したアテンプト合戦へ
 残り時間は約3時間半。ここから17時50分まで、各車が列を作り再アテンプトを行っていく。アテンプトを待つ列は2列あり、これまでの記録を消してアテンプトを行うレーン1と記録を保持してアテンプトを行うレーン2。順番はレーン1が優先される。

 ポールシュートアウトへのターゲットは9番手のセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)の228.800mph。そして、バンプアウト組は30番手のジョーダン・キング(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の226.682mphがターゲットスピードとなる。

 残り約2時間でアロンソが再アテンプトへ。1周目を228.464mph、2周目は226.211mph、3周目は223.608mphとスピードは落ち、この時点でのターゲットとなるマックス・チルトン(カーリン)の226.934mphには届かないと判断し、4周目の計測はせずにアテンプトを中断する。

 続いて、いちばん最初にアテンプトを行ったデイリーが、トップ9を目指し再アテンプトへ。平均228.617mphでポジションをアップするもブルデーには届かず11番手に。

 クラッシュを喫したヒンチクリフは、スペアカーでアテンプトへ。しかし、226mph台しかスピードが伸びず30番手に届かない。


 アロンソが2度目の再アテンプトに。今度は227.000mphでまとめ、30番手に入った。

 さらに12番手のエリオ・カストロネベスや10番手のマルコ・アンドレッティがアテンプトへと向かうが、自身のスピードを更新できず中断。上位9台は変わらないが、30番手争いは白熱する。

 再アテンプトを行ったパトリシオ・オワード(カーリン)が227.065mphを記録し30番手に。31番手以下に落ちてしまったアロンソが、続いて再アテンプトへ。しかし、スピードが伸びない。

 残りは1時間。ここでハータがアテンプトへ。平均229.478mphとスピードを更新し5番手に入る。

 再アテンプトを行ったベン・ハンレイ(ドラゴンスピード)が227.482mphを記録し25番手に。オワードがバンプされ、ターゲットはJR.ヒルデブランドの227.183mphに。

 続いてアロンソが再びアテンプトへと向かう。1周目は227.999mphに乗せ、平均227.224mphで29番手に入り、アロンソもガッツポーズをみせる。

 30番手となったフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)がアテンプトを行い28番手に。そして、残り6分でアテンプトに向かったJR.ヒルデブランド(ドレイヤー&レインボールド)が、平均227.908mphを記録し20番手に入る。

 残り時間が迫るなか、続いてアテンプトに向かったのはグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。3周を228mph台でまとめラストを227.270mphで走行し、17番手に入る。

 レイホールのアテンプト中に終了を告げる鉄砲が鳴り響き、予選1日目が終了。

 ピッパ・マン(クラウソン-マーシャル・レーシング)が30番手で予選通過が確定。アロンソは31番手となり、明日のラストロウシュートアウトにまわることとなった。

 佐藤琢磨もレーン2から再アテンプトを狙っていたが時間切れとなり、14番手グリッドが確定した。