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新型トヨタGRスープラ、5月17日から日本発売開始。街を走る姿を見れば「忘れかけていた何かが蘇ってくるはず」

2019年05月17日 18:21  AUTOSPORT web

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新型GRスープラの発表会に登壇したGAZOO Racing Company プレジデントの友山茂樹氏
トヨタは5月17日、東京都内で5代目にあたる新型GRスープラに関する発表会を開催。5月17日(金)から同モデルの国内発売を開始した。また、これにあわせて、マットストームグレーメタリックカラーの最上級グレード『RS』の本年度分24台について商談申込みの受付を開始した。

 新型GRスープラは、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」の初のグローバルモデルで、2007年にニュルブルクリンク24時間耐久レースに初参戦から現在に至るまで、TOYOTA GAZOO Racingがモータースポーツを通じて蓄積したノウハウが注ぎ込まれている。

 5代目となる新型スープラは、2002年に生産終了してから17年ぶりの復活。初代スープラが1978年に誕生して以降受け継がれてきた直列6気筒エンジン搭載のFR車のポジションは新型にも共通。加えて、ホイールベース、トレッド、重心高の3つの基本要素にこだわり、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を実現している。

 グレードは3.0ℓ直6ターボエンジン搭載の「RZ」(車両価格:690万円)、チューニングの異なる2.0ℓ直4ターボエンジン搭載の「SZ-R」(車両価格:590万円)、「SZ」(車両価格:490万円)の3つ。

 新型GRスープラはBMW社との包括提携による初の商品として、マグナ・シュタイヤー社グラーツ工場(オーストリア)に生産を委託している。3月から開始した注文予約では3.0リッターターボ搭載車の予約数が予想を上回り、一時は受付困難の状態だったが、本日より受注は再開されている。

 既報のとおり、トヨタはこのGRスープラを使ってさまざまなモータースポーツ活動を展開。すでにアメリカではNASCARエクスフィニティ・シリーズに参戦しているほか、今後もニュルブルクリンク24時間耐久レース、2020年スーパーGT GT500クラスなどへ参戦していく。

 さらにプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモSPORT』ともコラボレーション。eモータースポーツ選手権「FIA GT チャンピオンシップ」のオフィシャルパートナーとなり、「GR Supra GT Cup」も立ち上げており、リアルからバーチャルまで、GRスープラでの活動は多岐にわたる。

■スープラの復活は「世界中のファンの熱い思いが17年間、脈々と生き続けてきたから」










「TOYOTA GAZOO Racingはレーシングカンパニーです。リアルからバーチャルまで、世界中のレースで戦うスープラの新たな姿を楽しんでもらいたい」とTOYOTA GAZOO Racingの友山茂樹プレジデント。

「GRスープラ、もうお馴染みとなりましたが、あらためてご覧になっていかがでしょうか。かっこ悪いと思う方も、かっこいいと思う方も、だんだん、目が慣れてきたと言う方も、これからは、ぜひ、街で走るGRスープラをご覧になって、その躍動感を間近に感じて頂きたいと思います。きっと、皆様の心の中で、今まで忘れかけていた何かが蘇ってくるはずです」

「3月から開始した注文予約では、3.0Lターボのご予約数が、我々の予想をはるかに上回りまして、先日リリースした通り、これ以上受け付けできない状況となりました。スープラを少しでも早く手に入れたい…というお客様の声に答えるべく、本日より、受注を再開できることになりました」

「受注生産で、納車までお待ち頂くこともありますが、一人でも多くのお客様に、GRスープラを所有する喜び、そして、『Fun to Drive』の真髄をご堪能頂ければと思います」

「生産終了から実に17年間、スープラは、世界中で愛され続けてきました」

「TOYOTA GAZOO Racingが、この世に再度、送り出すことができたのは、本日、ご来場の歴代スープラオーナーのみなさま初め、世界中のスープラファンの熱い想いが、この17年間、脈々と生き続けてきたからであります。この場をお借りして、心より御礼申し上げたいと思います」

「先日のトヨタ自動車の入社式で、社長の豊田(章男)が、『この音と匂いを覚えておいて』と言うのに合わせて、私は、壇上にあったGRスープラのエンジンを思いっきり吹かしました。クルマは五感で感じるものだというDNAを、我々は次の世代へ継承していかなければなりません。次の100年も、クルマを徹底的に面白くする、TOYOTA GAZOO Racingの挑戦は続きます」

 発表会にはTOYOTA GAZOO Racingアンバサダーの脇阪寿一や、NASCARガンダー・ワールド・トラック・シリーズを戦う服部レーシングの服部茂章代表、FIAグランツーリスモチャンピオンシップの2018年マニュファクチャラーシリーズチャンピオンの川上奏氏も登壇した。

 なお服部レーシングは、7月5日に開催されるデイトナ戦に日本人オーナーチームとして初めてスープラで参戦する。