FIM世界耐久選手権(EWC)は、2022年の6月上旬にベルギーのスパ・フランコルシャンで24時間レースを開催すると発表した。
スパ・フランコルシャンでは、1973年からリエージュ24時間レースとして2輪耐久レースが開催されており、ヨーロッパでは有名だった。しかし、2003年を最後にスパでの24時間レースはEWCのカレンダーから姿を消した。
そんなスパでの2輪耐久レースがスパ24時間レースとして19年ぶりに復活。開催に当たっては、今までとは異なるフォーマットで開催されるとのことだ。
発表された内容では、決勝レースは金曜日、日没後の午後10時からスタートし、土曜日の夜にフィニッシュを迎える形式に。通常であれば決勝日となる日曜日は、完全にファンのためのイベントとなり、スパでのデモ走行や、選手と触れ合う時間が用意されるという。
EWCをプロモートするユーロスポーツ・イベント代表のフランソワ・リベイロは「FIM世界耐久選手権(EWC)をスパ・フランコルシャンで開催できることをうれしく思う。このサーキットで開催することで、ライダーやチームに最高のチャレンジを提供できる」と次のようにコメント。
「2輪のスパ24時間を開催することでEWCはよりコンペティティブなシリーズになる。スパはF1開催に必要な安全性も確保されているサーキットで、今回はFIMの要件も満たしたことになる」
「スパ・フランコルシャンと、(ベルギーの)ワロン地域政府などからの協力がなければ、スパでふたたびEWCを開催することはできなかった。彼らには心から感謝申し上げる」
スパ・フランコルシャン・サーキットのナタリー・マイレCEOもスパ24時間レースの決定についてコメントを発表した。
「モーターサイクルの耐久レースがスパ・フランコルシャン・サーキットに復帰することを発表することは、非常に光栄なこと」とマイレCEO。
「1921年、このサーキットで初めて開催されたレースは、モーターサイクルのレースだった。サーキットがまもなく100年の歴史を迎えようとするなかで、(EWCは)非常に象徴的なイベントとなる」
「スパ・フランコルシャン・サーキットは、2輪、4輪、両方のモータースポーツにとって壮大な舞台だ。この歴史的なコースで新しい世界選手権を開催することは、我がサーキットの魅力の証だ。一流のレースを誇る選手権の一戦になることを、非常にうれしく思う」