上田慎一郎監督の新作映画『スペシャルアクターズ』が、10月18日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。
『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が手掛ける同作は、「作家主義」と「俳優発掘」を理念として2013年に始動した松竹ブロードキャスティングの『オリジナル映画製作プロジェクト』の第7弾作品。脚本は、プロアマ問わず公募をかけ、書類選考を経て1500人の中から選出された15人のキャストに上田監督が当て書きした。内容は後日発表。5月14日にクランクインし、5月31日にクランクアップを予定している。
出演者は、大澤数人、河野宏紀、富士たくや、北浦愛、上田耀介、清瀬やえこ、仁後亜由美、淡梨、三月達也、櫻井麻七、川口貴弘、南久松真奈、津上理奈、小川未祐、原野拓巳。同作が長編映画第2弾となる上田監督は「映画の内容はまだ言えないのですが、このタイトルとロゴから妄想を膨らませてお待ちください」とコメントを寄せている。企画を担当した深田誠剛は、「上田監督のことを知れば知るほど、映画を作ることを運命づけられた人だと感じます」と語っている。
■上田慎一郎監督のコメント
今作も、出演者はオーディションで選抜した、まだ無名の俳優たち。応募者1500人の中から選抜した15人の俳優達と共に、企画開発から、つまり、ゼロから一緒に創りあげてきました。
『カメラを止めるな!』に続く監督作…。企画開発を始めた頃、正直、想像以上のプレッシャーに襲われ、一時期、大スランプに陥りました。しかし、仲間に助けられながら、その暗黒期を乗り越え、なんとかクランクインまで辿り着くことができました。今は心底、この映画を信じています。
映画の内容はまだ言えないのですが、このタイトルとロゴから妄想を膨らませてお待ちください。
本作も自分の「好き」や「最高」がギッシリ詰まった映画になることは間違いありません。今の自分にしか撮れないもの。このキャスト、スタッフでしか撮れないもの。二度とは掴めない「奇跡」を拾い集めて、最高の娯楽映画を創ります。お楽しみに!
■深田誠剛のコメント
上田監督のことを知れば知るほど、映画を作ることを運命づけられた人だと感じます。
映画への深い愛情や並外れた才能、チャーミングな人柄や優れたリーダーシップは、若くしてハリウッドの救世主となったスピルバーグに近いかもしれません。まさに映画の申し子です。
私たちは今まで「作家主義」と「俳優発掘」を掲げて映画を作ってきましたが、上田監督は日本映画界では珍しいエンターテイメントに徹した作家だと思います。
特に「笑い」に対するこだわりはすごい。『カメ止め』では観客の笑い声で劇場が揺れるという体験を何十年ぶりにしましたが、そんなことのできる監督はほかにいないし、『スペシャルアクターズ』もそういう映画になると信じています。また、この作品の出演者はオーディションで選ばれた無名の役者たちですが、彼らが個性豊かで素晴らしいのです。上田監督の卓越した演出で輝く彼らを観てほしいですし、この映画でスポットが当たってほしいと願っています。