IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジを主宰するSROモータースポーツグループは、バサースト12時間のオーガナイザーと契約延長で合意したことを発表。少なくとも2021年までインターコンチネンタルGTチャレンジ開幕戦をバサーストで行うことを明らかにした。
IGTCは、スパ24時間レースや鈴鹿10時間耐久レース、カリフォルニア8時間など、世界各地で行われる耐久レースで争われるシリーズだ。
オーストラリアのマウントパノラマ・モーターレーシング・サーキットで1月末から2月頭にかけて開催されるバサースト12時間は、シリーズが発足した2016年から開幕戦の大役を務めてきた。
今回の契約延長により、少なくとも2021年まではバサースト12時間がIGTC開幕戦を務めることになる。最上位クラスを争うGT3カーは、SROが定めるBoP(性能調整)やテクニカルレギュレーションのもとでレースを戦う。
2020年大会は1月31~2月2日の日程で開催される予定で、31日(金)にプラクティス、1日(土)に予選とサポートレースが行われ、2日(日)に12時間の決勝が行われるフォーマットとなる予定。
また、2019年に初めて実施されたパレード『タウン・トゥ・トラック』の継続開催も決定。プラクティス前日の1月30日にマシンがサーキットからバサーストまでパレードランを行う。
SROモータースポーツグループのステファン・ラテルCEOは「リキモリ・バサースト12時間は素晴らしいイベントであると同時に、IGTCの“DNA”とも呼べる存在なんだ」とコメントしている。
「IGTCは世界最高のGT3レースを集めたシリーズにすることを目標にしていて、バサースト12時間はシリーズに欠かせない存在だ。バサースト12時間なしのレースカレンダーは考えられないくらいだよ」
「なにより(開催地である)マウントパノラマは世界屈指のタフサーキットなんだ。バサースト12時間の話をすると、どのドライバーも目を輝かせるくらいにね」
バサースト12時間側も「我々とSROモータースポーツの関係性は日々深まっており、パートナーシップを延長することは自然な流れだった」とのコメントを発表している。
「我々がシリーズ創設時から関与しているIGTCが成長していくのはうれしいことだ。シリーズに参戦するマニュファクチャラー各社も、この世界的シリーズに携わることに価値を見出してくれているはずだ」
「2020年にはマクラーレンやポルシェ、ランボルギーニ、アストンマーチンが新車やアップグレードモデルのマシンでバサーストを初めて戦うことになるだろうし、まだ見ぬ新メーカーが参戦する可能性もあるだろう」