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第103回インディ500デイ2:アロンソが最初の壁の餌食に。トップはニューガーデン。琢磨はレースセットアップに専念

2019年05月16日 11:21  AUTOSPORT web

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走行90分でウォールにヒットしたフェルナンド・アロンソ
インディカー・シリーズ第6戦にスケジュールされている第103回インディ500。15日に走行2日目となるプラクティス走行が行われ、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がトップスピードを記録した。

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は17番手。フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・レーシング)はクラッシュを喫し、29番手だった。

 7時間の走行時間が設けられたプラクティス2日目。10時20分にコーストラックがオープンになると、ルーキー・オリエンテーション・プログラムをクリアしていないパトリシオ・オワード(カーリン)が走行を開始し、11時からの走行前にオリエンテーションをクリアする。

 11時となり各車が走行をスタート。前日はコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)がスピンを喫っするのみだったが、2日目の走行90分で今大会最初となるウォールの犠牲者がでる。

 ターン3でSAFERバリアにぶつかったのはフェルナンド・アロンソだった。アロンソは自力でクルマから降りるも、がっかりした表情を浮かべる。

「アンダーステアだった。フロントグリップを完全に失ったんだ。壁に近づき過ぎたし、速すぎたね。残念ながら今日起こってしまった。走行時間を減らしてしまうよ。チームには申し訳ないね。明日、さらに強くなった戻ってきたいよ」

「がっかりしている。かなり多くの仕事をしていた。それが、今はひどい損害を受けている。自分のミスでチームに申し訳なく感じている。昨日よりも気分よく感じていたし、正しい方向に進んでいた。今日学んだ小さなステップを次回にもたらすよ」とアロンソ。

 さらに終了1時間前となる17時2分に、今度はルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)がスピン。そのままターン2の壁にぶつかってしまう。ローゼンクヴィストにもケガはなかったが、マシンは右サイドに大きなダメージを受けてしまった。

「コルトンの後ろを走行していて、ちょっとプッシュをしたら突然変化を感じた。それに反応することができなかったよ。チームは本当に良くて、安全なクルマを造ってくれたので、完全に元気だね。何が起こったのか分析しないといけないよ」とローゼンクヴィスト。


 エントリー36台が走行した2日目。トップスピードはジョセフ・ニューガーデン。228.856mphを記録した。2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)が3番手に続いた。


 佐藤琢磨は、120周を走行し17番手。チームメイトのグラハム・レイホールは100周を走行し14番手。ジョーダン・キングは最多となる132周を走行し31番手となった。

「今日はレースのセットアップだけを行っていました。インディは4つのコーナーのスピードが220mphというだけで、非常に異なっていて、日々多くの変化をしている。いいと感じても、トラフィックではとても違う感じを受けるし、トラックにラバーが乗って、よりコンペティティブになっていき、全体のペースも上がっていく」

「ついていくのは難しいです。実際、オーバーテイクを試みるのはとても難しい。今日はたくさんのことを学んだと思います。明日の良い結果につなげたいですね」と琢磨はコメントしている。