スペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで開催された2019年F1インシーズンテストが2日目最終日を迎え、ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載するレッドブルはジュニアドライバーのダニエル・ティクトゥム、トロロッソはレースドライバーのアレクサンダー・アルボンをそれぞれ起用して作業を進めた。
15日、晴天の下、2019年シーズン中の最後の合同テストが行われた。レッドブルRB15・ホンダのテストを担当したティクトゥムは、午前セッション残り約1時間のところでターン10でストップ、マシン撤去のために赤旗が掲示された。ティクトゥムによると駆動系のトラブルが発生したということで、レッドブルは修復のため走行時間をロスすることになった。ティクトゥムの合計周回数は79周、自己ベストタイムはC3タイヤによる1分19秒458で13人中10位でテストを終えた。
トロロッソのアルボンは、セッション終盤にC4タイヤで自己ベスト1分17秒079を出し、2番手に上がった直後にターン10でストップ。この日5度目の赤旗となり、セッションは数分を残してそのまま終了した。アルボンは109周を走行し、予定していたメニューをすべてこなすことができ、有意義なテストになったと述べている。
ホンダは「2日間で428周のラップを重ね、シーズン中最後となるテストを大きなトラブルなく有意義なかたちで終えた」とコメントしている。
ホンダF1副テクニカルディレクターの本橋正充氏は、テストを次のように振り返った。
「今日のテスト2日目は、昨日からのプログラムを続け、PUとしては問題のない一日となりました」
「この二日間合計でアストンマーティン・レッドブル・レーシングが197周、レッドブル・トロロッソ・ホンダが231周、2チーム合計で428周1,992kmを走破し、今後に向けて収穫の多いテストになりました」
「来週末にはモナコGPが控えていますし、ここで得たデータの分析を早急に開始し、今後のパフォーマンスアップにつなげていきます」