2019年F1最後のインシーズンテストにレッドブル・ホンダはダニエル・ティクトゥムを起用、空力テストを中心に作業を進めた。レッドブルには2日連続でトラブルが発生したが、有意義な走行ができたとティクトゥムもチームも述べている。
レッドブルのジュニアドライバーであり、2019年は全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦しているティクトゥムは、4月初めのバーレーンF1テスト2日目でもレッドブルRB15・ホンダで走行を担当した。
バルセロナテスト初日にピエール・ガスリーは、セッション残り約1時間のところでスタート/フィニッシュストレートでストップ。トランスミッション関連と思われるトラブルが発生したとガスリーは述べていた。
2日目を担当したティクトゥムは、午前セッション残り約1時間のところでターン10でストップ。マシンを撤去するために赤旗が出された。ティクトゥムによると、駆動系のトラブルが起きたということだ。修復のために走行時間を失い、ティクトゥムの合計周回数は79周にとどまり、自己ベストタイムはC3タイヤによる1分19秒458で13人中10位だった。
「データ収集の面では、チームは目指していた結果を得ることができたと思う」とティクトゥム。
「今日の目的は、最速タイムを出すことではなく、特定の走行プランを実行することだった」
「午前中に駆動系のトラブルが発生し、走行時間を何時間か失った。でも走行自体はポジティブなものだった。これから数日のうちにさらにフィードバックが集まることになるが、現時点で、皆が全体的に満足している」
シミュレーター・エンジニアリング担当グループリーダーのサイモン・レニーは、走行時間をロスしたことは残念ではあったが、6週間前とのマシンの違いをティクトゥムから聞くことができたこともあり、非常に有意義だったと述べている。
「今日は空力テストに関するプログラムをたっぷり行った。そのうち一部は今のマシンについて理解するためのものであり、残りは今後の開発について評価するためのものだった」
「昼ごろに問題が発生したことにより、何時間かにわたってガレージで過ごすことになった。走行時間を失ったのは残念だが、非常に有意義な走行をすることができたと思う」
「ダンはいい一日を過ごした。バーレーンテストの時と同様に、我々が依頼することすべてをこなしてくれた。複雑な手順を多数習得する必要があったが、それを完璧に実行した。4月初めのバーレーンテストから6週間後に再びマシンに乗ってもらい、どのエリアが改善したのかを指摘してもらうことができ、興味深いテストになった」