2019年F1第5戦スペインGP、レース週末の様子をムッシュ柴田氏がお届けします。フェルナンド・アロンソのパネルを見たカルロス・サインツJr.の心中が気になりますね。
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土曜日の朝にメディアセンターに到着すると、わんこがいました。
特殊な訓練を受けた、いわゆる爆弾探知犬というやつですね。
カメラマンが機材を入れておくロッカーをかぎ回ったり、朝から一生懸命働いてました。
でもできればテロリスト以前に、泥棒を取り締まってほしいです。ここ数年メディアセンター内での盗難が何度も起き、今回もレースの真っ最中にドイツ人カメラマンがデスクの上に置いていたパソコンと機材をごっそりやられました。
メディアセンターに監視カメラが付いてるのは初めて見ましたが、全然役に立たなかったようです。今回は同僚がホテルのフロントでパスポートを置き引きされたり、月曜日に空港近くのガソリンスタンドでレンタカーを給油してたら、隣のご婦人が「クルマの中の貴重品、全部盗まれた」とぼう然としてる光景に遭遇したり。最近のスペインの治安の悪さはちょっと度を越してます。
皆さんもヨーロッパを旅行する機会があったら、くれぐれも気をつけて下さいね。しかしメディアセンターでは僕らもパソコンは置きっ放しだし、ちょっと防ぎようがないですね……。
ま、それはさておき、この週末は懐かしや中野信治選手に再会しました。
最後に会ったのは彼が現役のF1ドライバーだった頃だから、約20年ぶり!?でも相変わらずのカッコ良さで、歴代日本人F1ドライバーの中では屈指のイケメンだったことを、改めて確認いたしました。今は熱心に後進の指導をしており、今回はF3にデビューした角田裕毅、名取鉄兵の両選手の様子を見に来たとのことでした。
このコが角田くんで、
このコが名取くん。ともに2000年生まれの18歳と19歳。早くF1に来て下さいよ。僕らがじ~さんになってしまう前に。
でも実力勝負のレーシングドライバーは、F1に来たら来たでいろいろ大変です。たとえばサインツ。久しぶりにマクラーレンのモーターホームに行ってみると、
入り口のパネルはこんなでした。もしかしたらサインツの写真は別のところにあったのかもしれませんが、目立つ場所にあったのはこれ。ザク・ブラウンは、何を考えてるんですかね。
で、当のカルロスは、個人スポンサーに付いてるスペインのビールメーカーのプロモーションで、せっせとみんなに生ビールをついであげてました。かつてのチームメイト、マックス・フェルスタッペンに比べると最近ちょっと精彩に欠けますが、頑張ってほしいです。
その晩、ロレックスのイベントでパドッククラブに行ったんですが、
没後25周年ということで、アイルトン・セナ関連の展示も、ほんの少しでしたけどありました。これは、「セナ足」彫刻ですね。
そしていっしょに来ていた『ヘルメット評論家』熱田護カメラマンが、「こ、これ、本物だ」と興奮してたヘルメットの数々が、こちらです。
マクラーレン時代のキミ・ライコネン(35100ユーロ/約430万円。1ユーロ=123円換算)
フェラーリ時代のアロンソ(29250ユーロ/約360万円)。微妙に値段が安いのは、たとえスペインでもライコネン人気にはかなわないんでしょうか。
そしてミハエル・シューマッハーは、(58500ユーロ/約720万円)になります。すべて実際にレースで使用したものであるということ(本当か?)。セナだったら、軽く1000万円は超えるでしょうね。
決勝日にはサッカー、ブラジル代表のネイマールも来たりしてそれなりに盛り上がってましたけど、
グランドスタンドは超満員からはほど遠い状況でした。スペインGPは今年限りで、来季からはオランダGPが復活するという噂がありますが、これを見てしまうとけっこうあり得る話かもしれないですね。