レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、F1バルセロナテスト初日、終盤にトラブルが発生して作業を切り上げたものの、それまでの間にパフォーマンス改善のための作業をたくさんこなすことができたと語った。
ガスリーはセッション残り約1時間のところでスタート/フィニッシュストレートでストップ。シケイン立ち上がりで異常を感じたため、ガレージに戻しやすい場所にマシンをとめたということだ。マシンはピットに戻され、ガスリーはそのまま走行終了となった。トランスミッション関連と思われるトラブルが発生したと、後にガスリーは述べている。
しかしガスリーはそれまでに合計で118周を走り、多くのテスト項目をこなしており、自己ベストタイムはC3タイヤでマークした1分18秒140で、この日走行した13人中5番手だった。
「忙しい一日だった。たくさんのテスト項目をこなすことができたよ」とガスリー。
「今日の目標は、今後のレースに向けた方向性を確立し、マシンパッケージからパフォーマンスをさらに引き出すことだった」
「セッション終盤にトランスミッション関連と思われる問題が発生した。詳しいことは今調査中だ。それでも多くの周回を重ねることができたからよかった」
シミュレーター・エンジニアリング担当グループリーダーのサイモン・レニーは、トラブルが最後に起きたものの、一日を通してたくさんの作業ができ、翌日のテストにも影響はないと語った。
「テスト項目のなかには、レースの週末に試すことができないようなことが含まれている。今日は、スペインGPで学んだことをベースに、今後のレースに向けて全般的なパフォーマンス向上につながるであろう、さまざまなセットアップコンセプトをチェックした」
「こういった変更を行いながら作業をしたので、ピエールもチームスタッフも、非常にタイトなスケジュールをこなすことになったが、たくさんのテストを行い、役立つデータを集めることができたと思う」
「午前にピエールは、スペインGPでのミディアムに当たるC2コンパウンドで走行を行った。午後にはC1で空力用のランをこなした後、C3で集中的に走行したが、最後にマシンをとめることになった。問題の原因は今調査中だが、確実に明日も走行できる」
テスト2日目にはジュニアドライバーのダニエル・ティクトゥムがRB15・ホンダで走行を行う予定。