2019年05月15日 07:11 リアルサウンド
2019年5月10日、スクウェア・エニックスはPSソフト『FINAL FANTASY VII』のリメイク作品『FINAL FANTASY VII REMAKE』のティーザー映像を公開した。
この記事では長い沈黙の末ようやく発表されたこちらの映像から、新しい『FF7』に期待できるいくつかのポイントを紹介したい。
(参考:FF7の音楽はなぜ愛され続ける? 植松伸夫の作家性とゲーム音楽から考察)
■第1弾=エアリスの物語?
今回のPV登場した主要キャラクターは、主にクラウド・バレット・エアリス・セフィロスの4人。特に短い尺の中でもクラウドとエアリスの共演シーンに時間が割かれていたのが印象的だ。そして、『FF7』のもう1人の代表ヒロインであるティファは今回のPVには登場していない。これはなぜだろうか?
実のところ『FINAL FANTASY VII REMAKE』は、1本のソフトで完結せず、複数本のソフトとして販売されることが既に発表されている。
今回のPVでティファやユフィを差し置いて、エアリスだけがフィーチャーされていたのにはおそらくこの分作が関わっているのではないだろうか。
原作では物語半ばで退場してしまったからこそ、『FINAL FANTASY VII REMAKE』の第1弾ではエアリスにフォーカスを当てた物語・演出が期待できるはずだ。
■戦闘システムはアクションRPG形式
ティーザー映像には戦闘シーンの様子も収録されており、そのプレイ画面をよく見ると左下に「△ボタン Backblast,○ボタン Attack」と、ボタンに対応したアクションが表示されている。
このことから予想できるのは、リメイク版はオリジナルのようなターン制RPGではなく、アクション性の高いRPGになる可能性が高いということだ。
『FF15』もアクション要素の強い作品だったが、プレイアブルキャラクターが『FF15』よりも遙かに多いであろう『FINAL FANTASY VII REMAKE』はより骨太のアクションゲームになりそうだ。
またスフィアシステムとアクション要素との組み合わせも奥深いやり込み要素となりそうだ。クラウドとその仲間たちを自由に操作して戦う爽快感は、とても計り知れない。
■最も期待できるポイントは……女装?
最後に今回のティーザー映像で最も印象的だったポイントを挙げるとすれば、それはクラウドの顔が従来の作品とかなり異なっていた点だ。
『FF』シリーズの男キャラと言えば切れ目でいかにもな美男子というビジュアルなのが恒例だったが、今回のクラウドはかなり中性的な顔になっている。
2015年に公開されたバージョンのトレーラーと見比べてもらえば一目瞭然だ。ライトの当て方も含めて、今回のPVのクラウドの方がかなり優しい顔になっている。
これは『FF7』の名シーンである、蜜蜂の館での女装シーンにも大いに期待が持てそうだ。何にせよ6月に発表される続報を待ちたい。
(脳間 寺院)