ディップは5月13日、2019年4月の正社員・契約社員の求人件数に関する調査結果を発表した。調査は同社が運営する正社員・契約社員の求人サイト「バイトルNEXT」に掲載された求人広告データを活用した。
4月に「バイトルNEXT」へ掲載された正社員・契約社員の求人件数は約2万6000件で、前月比6.1%のマイナス、前年同月比22.9%のプラスで、前年同月比では12か月連続で増加した。職種別で見ると、前年同月比で「サービスの職業」がプラス121.5%、「運搬・清掃・包装等の職業」がプラス93%、「専門的職業」がプラス57.9%だった。
「エステ・リラクゼーション」で前年同月比プラス370%
業種をより詳しく見ると、「サービスの職業」では「エステ・リラクゼーション」が前年同月比プラス370.4%、「運搬・清掃・包装等の職業」では「仕分け・検品・包装」が同じくプラス342.5%と、特に多かった。
看護・介護の求人件数は前年同月比269%増。2025年には全ての団塊の世代が75歳を迎える見込みで、看護職・介護職はこれまで以上の人手不足が危惧されている。介護職種の募集では有資格者、経験者の採用から未経験者の採用・育成にシフトする動きもあり、求人件数が増加している。
運送・ドライバー・配達の求人件数は前年同月比60%増えている。ドライバー職種では、1社あたりの募集も増加した。調査を行った同社はこの背景について、
「所得や労働時間等の待遇改善が業界全体に広がってきたことや、経験や資格がなくても採用する企業が増加し、長期就労希望者の応募につながっていることなどが考えられる」
としている。