ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズは5月12日、イタリア・モンツァで第2戦モンツァ4時間レースが行われ、ディフェンディングチャンピオンのGドライブ・レーシング、26号車アウルス01・ギブソン(ロマン・ルシノフ/ヨブ・バン・ウイタート/ノルマン・ネート組)が2019年シーズン初勝利を挙げた。
2019年シーズン開幕戦ル・カステレから1カ月後の開催となった第2戦モンツァは、LMP2、LMP3、LMGTEの3クラスから合計41台が集結し、4時間に渡って争われる決勝レースを迎えた。
オープニングラップを制したのは4番手スタートながら、ポールシッターであるクール・レーシングの37号車オレカ07を含む3台を交わしたグラフの39号車オレカ07だ。
アレクサンドル・クーニョがドライブする39号車オレカは、第1スティントでドラゴンスピードの21号車オレカ07にオーバーテイクを許すものの、1回目のピットインまでにこれを再逆転。その後もLMP3カーのクラッシュによりセーフティカーが導入されたレース前半戦を39号車オレカがリードしていく。
その39号車はレース折り返しを過ぎたところでピットへ。このタイミングで2番手スタートから機を窺っていたGドライブ・レーシングの26号車アウルスがトップに躍り出ることに成功した。
Gドライブはフィニッシュまで1時間13分時点で提示された、今レース2度目のフルコースイエローの間にピットインを済ませ、2番手に順位を上げてきたユナイテッド・オートスポーツの32号車リジェJS P217を抑えて首位でコースに復帰していく。
レース終盤、この32号車リジェを交わして2番手となったIDECスポーツの28号車オレカ07がGドライブに接近する。その差はラップを重ねるごとに縮まっていき、ファイナルラップには約2秒となった。
しかし、26号車アウルスを駆るネートは、28号車オレカのポール・ループ・シャタンの追撃を振り切ってトップチェッカー。レギュラードライバーのジャン-エリック・ベルニュがフォーミュラE第9戦モナコE-Prixに出場するため欠場したチームに、今季初勝利をプレゼントした。IDECスポーツは追撃及ばず2.1秒差の総合2位に。3位には32号車リジェが入った。
LMP3クラスではメカニカルトラブルで予選ノータイムに終わり、クラス最後尾からのスタートとなったユーロインターナショナルの11号車リジェJS P3・ニッサンが大逆転優勝を達成。LMGTEクラスはデンプシー・プロトン・レーシングの77号車ポルシェ911 RSRが制している。
ELMSの次戦、第3戦バルセロナは7月19~29日、スペインのカタロニア・サーキットで行われる。