5月10~12日に行われたWRC世界ラリー選手権第6戦チリのWRC2クラスで、トヨタの若手育成プログラムに所属する勝田貴元(フォード・フィエスタR5)が優勝。2018年2月のラリー・フィンランド以来となるクラス制覇を成し遂げた。
勝田はトヨタのラリーで世界を目指すドライバーを育成するプログラム『TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム』に2015年から参加。2019年はWRCの12戦にR5車両で参加するほか、フィンランド国内ラリー選手権2戦にトヨタ・ヤリスWRCで参戦する。
そんな勝田は、10日に行われたラリー・チリのSS1でクラス首位につけてみせる。その後はタイヤチョイスがコンディションにマッチせず、アルベルト・ヘラー(フォード・フィエスタR5)に首位の座を奪われたものの、着実にギャップを縮め、11日に行われたSS12終了時点で12.8秒リードのクラス首位に返り咲いた。
迎えた競技最終日の12日、勝田はSS13でヘラーを上回るタイムを記録し、リードを16.4秒まで広げてみせる。
そして続くSS14では、追いかけるヘラーがリタイア。これでクラス2番手はベニート・グエラ(シュコダ・ファビアR5)となり、勝田は約3分近いマージンを手にすることになった。
大量リードで迎えた最終ステージのSS16、勝田は8分38秒6で走りきり、2018年2月のラリー・スウェーデン以来となる自身2度目のWRC2クラス制覇を成し遂げた。
勝田は5月30~6月2日に行われるWRC第7戦ポルトガルのWRC2にも参戦予定。また、その前週の5月24~25日にはフィンランド国内ラリーにヤリスWRCで参戦する。