5月12日、2019年FIA-F3第1戦スペインのレース2が開催され、ジェハン・ダルバラ(プレマ・レーシング)が優勝。日本人ドライバーとして参戦している角田裕毅(イェンツァー)は9位、名取鉄平(カーリン・バズレーシング)は15位だった。
気温17.2℃、路面温度26℃とレース1よりも少し低い気温でスタートを迎えたレース2。周回数はレース1同様に22周で制限時間は40分。DRSの使用制限はなく、全車ハードタイヤを装着しレースに挑む。
レース1の上位8台がリバースグリッド方式となり2017年までレッドブル・ジュニアチームに所属していたニコ・カリ(トライデント)がポールポジション。2番手にインド人ドライバーのダルバラがフロントロウに並んだ。
日本勢は角田が10番手、名取が23番手からスタートする。
そして全車30台がグリッドに付きレースがスタート。ダルバラがカリを1コーナーで捉えトップに浮上、後続も危なげなくスタートしたかに見えた矢先、2コーナーで4台が絡むクラッシュが発生し各車グラベルにマシンを止めてしまった。
巻き込まれたジェイク・ヒューズ(HWAレースラボ)、アルテム・ペトロフ(イェンツァー)、ラウル・ハイマン(ザウバー・ジュニアチーム)、イー・ウィ・フェイ(ハイテック)の4台がその場でリタイアとなり、マシン回収のため1周待たずしてセーフティカー(SC)が導入される。
マシンの処理が長引いたため、6周目にようやくレースが再開。先頭のダルバラが2番手カリ、3番手マックス・フュートレル(ART)、4番手マーカス・アームストロング(プレマ・レーシング)を従えて1コーナーを抜けていく。
9周目、シモ・ラークソネン(MPモータースポーツ)とフルショールが、それぞれ接触を受けスピンしストップ。このため2度目のSCランに。
昨日のレース1ではVSC導入後、すみやかに減速しなかったたとしてペナルティ判定を受けるドライバーが多発。このためレース2ではSC導入直後、各マシンが一気に減速する光景が見られた。
VSCは12周目に解除、この時点で角田は9番手、名取は17番手。角田はポイント圏内の8番手を目指してひた走る。
レースが進むにつれて育成ドライバー同士のバトルが勃発。ルノー育成のルンガーとフュートレルが6番手を争えば、その前を走るフェラーリ育成のアームストロングとロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)が4番手争いを展開。将来を見据えた戦いが白熱する。
21周目、ペースに苦しみだした2番手のカリをユリ・ビプス(ハイテック)がパス。4番手のシュワルツマンにも攻め立てられる。
後方ではアクシデントやバトルが勃発する一方で、トップを走るダルバラは安定したラップを消化していく。
ダルバラはそのままトップチェッカー。2位にはビプス、カリが3位を死守した。
日本の角田は9位、名取は15位でフィニッシュ、入賞はならなかった。
第2戦フランスは6月21日に予選、6月22日にレース1決勝、6月23日にレース2決勝が行われる。
■FIA-F3第1戦スペイン 決勝レース2 リザルト
Pos.No.DriverTeamTime/GapSP127J.ダルバラプレマ・レーシング22Laps2221J.ビプスハイテック2.1213319N.カリトライデント3.7421428R.シュワルツマンプレマ・レーシング4.2668526M.アームストロングプレマ・レーシング5.257663C.ルンガーART5.721771D.ベックマンART9.453582M.フュートレルART13.9144914角田裕毅イェンツァー15.897101030F.ドルゴビッチカーリン16.59111117L.ゼンデリザウバー・ジュニアチーム17.135141225S.フェルナンデスカンポス17.740161310B.ビシュカルHWAレースラボ18.155131431L.サージェントカーリン18.953151529名取鉄平カーリン20.601241618P.ピケトライデント21.19726174L.ローソンMPモータースポーツ22.570291812K.アンドレアスHWAレースラボ24.24528196R.フェルショールMPモータースポーツ24.832192017D.デフランチェスコトライデント25.368232120L.プルチーニハイテック31.464202216A.エシュトネルイェンツァー33.818252324A.デレッダカンポス38.769302423A.ペロニカンポス47.58112255S.ラークソネンMPモータースポーツDNF9268F.シェラーザウバー・ジュニアチームDNF272711J.ヒューズHWAレースラボDNF172815A.ペトロフイェンツァーDNF18299R.ハイマンザウバー・ジュニアチームDNF213022Y.ウィ・フェイハイテックDNF22