2019年F1スペインGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4番手、ピエール・ガスリーは6番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは9番手、アレクサンダー・アルボンは12番手という結果で、ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)搭載車4台中3台が予選Q3に進出した。
ホンダは今回、全4台について、金曜はスペック1のパワーユニットを使用し、土曜から前戦アゼルバイジャンで使ったスペック2に載せ替えるというプランを立てていた。フェルスタッペンにはFP1でオイル漏れのトラブルが発生したため、前倒しでFP2前に交換したが、残りの3台については予定どおり土曜FP3の前にスペック2への交換を行った。
フェルスタッペンは1分16秒357でフェラーリ2台の間に割って入り、グリッド2列目を確保。ガスリーは1分16秒708でその後ろの列からスタートする。クビアトは1分17秒573をマークし、2戦連続で予選トップ10に入った。3人はQ2での自己ベストラップ記録時にソフトタイヤを使用、このタイヤで決勝をスタートする。アルボンはスタートタイヤを自由に選択することができる。
アルボンは最後のアタックラップ走行中にターン5で膨らみ、0.146秒差でQ3進出を逃した。しかしダニエル・リカルドが3グリッド降格のペナルティを受けるため、アルボンは11番グリッドからスタートする見込みとなっている。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
明日のレースに向けてすべてのマシンがスペック2のPUを搭載し、本日の予選に臨みました。3台のマシンがQ3に進出し、4番手と6番手、9番手のスターティングポジションを獲得。Q3進出は逃したものの、11番グリッドとなるアルボン選手も、スタート時のタイヤを選択できるポジションですので、明日はいいレース展開が見られるのではと期待しています。
両チーム共にロングランでのペースは悪くなかったので、最後まできちんと走りきり、できる限り上位でフィニッシュできればと思っています。
今回のスペインGPには我々を含む多くのチームがアップデートを持ち込んできましたが、戦闘力の位置付けはこれまでと大きく変わらない予選結果になりました。ここに留まることなく、トップとの差を縮めるための改善を一歩一歩進めていきます。