5月11日、2019年FIA-F3第1戦スペインのレース1が開催され、ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)が優勝。日本人ドライバーとして参戦している角田裕毅(イェンツァー)は10位、名取鉄平(カーリン・バズレーシング)は24位だった。
今シーズンからGP3シリーズ改め、FIA-F3として新たな歴史を歩み始める。レース1は22周、DRSの使用制限はなし、全車ハードタイヤを装着。気温20.3℃、路面温度27.3℃、穏やかな天候のもとレースは行われた。
フォーメーションラップでレオナルド・プルチーニ(ハイテック)がギヤトラブルで発進できず。さらにリアム・ローソン(MPモータースポーツ)、ファビオ・シェラー(ザウバー・ジュニアチーム)、ケイバン・アンドレアス(HWAレースラボ)がピットに入り、結果26台がグリッドへ。
そしてレースはスタート。2番手のクリスチャン・ルンガー(ART)がホールショットを決め、ポールのシュワルツマンを抜いてトップに浮上、後続に大きな混乱もなく各車1コーナーを通過していく。
上位勢は順位変動なくレースを展開していくが5番手以降はそこかしこで接近戦を演じる。そのさなか7周目、10番手のピケが接触によりスピンしストップ。
ピケは最後尾まで順位を落としてしまった。参戦台数が多く、タイム差もほとんどないため、少しのミスで大きく順位をドロップする状況となっている。
一方の日本勢は、スタート直後に12番手まで順位を下げていた角田が9周目にスタートポジションの10番手へ回復。勢いそのままに前方を行くライバルに仕掛けていく。名取も5つ順位を上げ23番手に。
14周目、アレシオ・デレッダ(カンポス)がコースオフしストップ、これにより初のバーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入された。
4周続いたVSCは18周目に解除、残り4周の戦いがスタート。後方で接触が見られたものの上位勢に変動はなくレースは進んでいく。
ルンガーはトップ浮上後、1度も抜かれず危なげない走りで首位を快走し、そのままフィニッシュ。しかしVSC導入時、すみやかに減速しなかったとして5秒加算ペナルティに。
これにより記念すべきレースをシュワルツマンがポール・トゥ・ウィンで飾った。ルンガーは2位、3位にはマーカス・アームストロング(プレマ・レーシング)が入った。
日本の角田は10位でポイントを獲得。名取は24位でフィニッシュした。
レース2は日本時間5月12日(日)17:15から行われる。
■FIA-F3第1戦スペイン 決勝レース1 リザルト
Pos.No.DriverTeamTime/GapSP128R.シュワルツマンプレマ・レーシング22Laps123C.ルンガーART2.5292326M.アームストロングプレマ・レーシング3.426341D.ベックマンART4.432752M.フュートレルART10.3008621J.ビプスハイテック14.53611727J.ダルバラプレマ・レーシング14.9284819N.カリトライデント16.1321295S.ラークソネンMPモータースポーツ17.80761014角田裕毅イェンツァー22.913101130F.ドルゴビッチカーリン25.576201223A.ペロニカンポス25.93291310B.ビシュカルHWAレースラボ29.34816147L.ゼンデリザウバー・ジュニアチーム30.237141531L.サージェントカーリン31.38651625S.フェルナンデスカンポス31.926231711J.ヒューズHWAレースラボ32.207291815A.ペトロフイェンツァー32.74326196R.フェルショールMPモータースポーツ33.624152020L.プルチーニハイテック33.75618219R.ハイマンザウバー・ジュニアチーム38.164252222Y.ウィ・フェイハイテック40.024222317D.デフランチェスコトライデント40.474242429名取鉄平カーリン42.717282516A.エシュトネルイェンツァー43.385272618P.ピケトライデント45.05513278F.シェラーザウバー・ジュニアチーム50.378172812K.アンドレアスHWAレースラボ1’07.41221294L.ローソンMPモータースポーツDNF193024A.デレッダカンポスDNF30